平成30年度11月号



山本 博文/著 東京書籍

 学校の授業や時代劇でおなじみの江戸時代。でも知られていないことがまだまだあります。参勤交代は旅費を節約するために、一日にフルマラソン以上の距離を歩いたり、美味しいお茶を飲むために名水を汲みに行かせて、その運送費が高いとなげいたり…。なんだか身近に感じる江戸の時代をのぞいてみましょう。



別冊宝島編集部/編 宝島社

 「この頃ボクは、文(ふみ)ちゃんがお菓子なら頭から食べてしまいたい位可愛い気がします。」文豪・芥川龍之介が未来の妻・文に送ったラブレターです。夏目漱石、太宰治、森鴎外などなど、有名な文豪たちが妻や恋人へ送った手紙がたくさん載っています。結婚まで多くの苦労があった中島敦は、「お前さえよければ、どんなことがあっても結婚する気で居るよ」と手紙で恋人に告げています。情熱的な言葉や飾らない文章で伝える文豪たちの愛にふれてみませんか?



宮脇 律郎/監修 三才ブックス

  若者にも愛好家が多い鉱物を、美しい写真と豆知識で紹介しています。美しい宝石だけではなく、なかには洗濯用洗剤の材料として使われているものもあるんです。永い年月をかけて地球から生み出された鉱物にハマってみましょう!



ほしお さなえ/著 角川春樹事務所

 大学院生の守人(もりひと)は、教授からの勧めで古い民家に引っ越すことになりました。「家の声が聞こえる」という不思議な力を持つ守人は、幼いころから家のうなり声などを聞いていました。しかしその民家は声ではなく、ある歌を歌っていました。歌を歌う家との出会いは初めてで、守人はこの家に興味を持ち始めます。以前はどんな人が暮らしていたのか。静かな歌とともに家の過去が明かされていきます。



横山 明日希/編著 河出書房新社

 数学同好会に所属する恭平は、転校生の梨花に一目ぼれ。前の学校で短歌をやっていたという梨花に驚きながらも、話すきっかけが欲しい恭平は、梨花から短歌を教わることになりました。かわりに梨花は恭平から数学を教わります。短歌と数学が融合し、甘酸っぱい恋がつむがれます。
 2016年からTwitter上で実施された「愛と数学の短歌コンテスト」に投稿された短歌を集めた句集です。