令和8年8月号
 『サフィヤの戦争』
 
 ヒバ・ヌール・カーン/作 児玉 敦子/訳      静山社

   第二次世界大戦中、ナチス・ドイツ占領下のパリを舞台に、実話をもとに描かれた物語です。本や地図が大好きで、探検家になることを夢見る少女サフィヤは、イスラーム教の礼拝所であるモスクで家族と暮らしていました。しかし、戦争が激しくなるにつれて、ユダヤ人が迫害され、強制収容所へ連行されていく現実を目の当たりにします。そんなある日、サフィヤは父から自分たちの暮らすモスクが偽の身分証を作成し、ユダヤ人の人々を密かに逃がす活動を行っていることを知らされます。そしてサフィヤもまた、恐怖や葛藤を抱えながらも、「人を助けたい」という強い信念を胸に、勇気ある一歩を踏み出していくのでした。


 



『へんな学部 令和ニッポンのユニーク学問最前線』

 
  西岡 壱誠/著    笠間書院

 「大学全入時代」という言葉を知っていますか?統計では2年前から大学の総定員よりも大学入学者が下回り、「選ばなければどこかの大学に入れる時代」となりました。ということは、大学にとっては「選ばれなければ生き残れない」時代になってきたということです。定番の学部で競わず、個性と情熱を尊重し、専門的な知識を身に着けることができる学部は、学生の選択肢を増やします。福井県立大学の「恐竜学部」、京都精華大学の「マンガ学部」、そして今年度から誕生した佐賀大学の「コスメティックサイエンス学環」の情報も掲載されています。「日本で唯一○○を学べる大学」に、あなたの学びたかったものがあるかもしれません。






『僕が使ったペットボトルはどこへ行く?』

 木口 達也/著   クロスメディア・パブリッシング(発行) インプレス(発売)

  あなたが何気なく使い、捨てたプラスチック。その一部は自然界に長く残り、海や川、生き物、そして私たちの暮らしにも影響を与えています。本書は、プラスチックごみやマイクロプラスチックの問題、リサイクルの現状、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の考え方までを、イラストとやさしい解説でわかりやすく紹介しています。環境問題を難しく感じる中学生から大人まで、世界で起きている現状と、未来のために私たち一人ひとりが今日からできることを考えてみませんか?








『スマホを見てただけなのに』

 
 鈴木 雄也/著      KADOKAWA

 スマホの代表格「iPhone」が登場して20年近くたちます。子どもの頃からスマホを使っている人が大人になり、その先も持ち続けたときに、どうなってしまうのか。著者の鈴木氏は「あなたはスマホで“摂取した情報”でできている。」と警鐘を鳴らします。食べたもので自分の体が作られているのなら、現代の私たちはスマホで摂取する情報で考えや感情が作られることもあり得るということです。情報社会に生きる中で、いかに自分の世界を広げていけるのか。 スマホの構造を知り、使用時間を考え、上手に活用するためのヒントを探してみましょう。