平成20年1月号



クリフ・マクニッシュ/著 (理論社)

 一軒の古ぼけた家。その家の新しい住人となった、母セアラと息子ジャック。父を亡くしたばかりの息子のためにと選んだこの家には、大きな秘密が隠されていた。その謎を解き明かそうとするジャックに襲いかかる危険。ジャックはこの窮地を脱することができるのか?



グラム・マクナミー/著 (MAG Garden)

 ダンカンのこの夏のアルバイトは、地下鉄での遺失物取り扱い係。そんなある日、ふとしたはずみで忘れ物の中からみつけた1冊の手帖。その手帖にはシリアルキラーがたてた、殺人の計画が書かれていた。警察も全く取り扱ってくれない。ダンカンは自分の力でシリアルキラーの正体をつかもうとするが・・・



ジェニファー・リン・バーンズ/著 (ヴィレッジブックス)

 リジーは15歳。みかけは普通の高校生だけど、オーラがみえるという不思議な力をもっていた。リジーの一族は代々女性になんらかの不思議な力が備わっているのだ。でも、この力をもてあまし気味のリジーに、力は余計なもの。ある事件のため、ロスからオクラホマに転校することになり、これを機会に普通の女子高生をめざしますが、新しい学校で、リジーは恐ろしい犯罪をおかしたものがもつ「ガルン」のオーラをもった人物を発見します。はたして、ガルンのオーラをもつ人物の正体は?リジーは学校の危機を救うことができるのか?



草野 たき/著 (ポプラ社)

 亜樹は、自分の意見をまげず、ことごとくまわりと衝突していた姉をみていたせいか、家でも学校でも「波風をたてない」をモットーに生きてきました。そんなある日、亜樹は卒業する部活の先輩から制服のリボンをもらおうとしてなぜか断られてしまいます。「なぜ?」 複雑な気持ちで先輩を送りだし、迎えた新学期。中学三年生となった亜樹のなかで、何かが少しずつ変わっていき、かけがえのない一年となっていく。



アンドレア・ウォーレン/著 (あすなろ書房)

 ユダヤ人の少年 ジャックは、裕福な家庭で幸せに暮らしていました。そんなジャック達家族に届いたうわさ 「ドイツのヒトラーが戦争をはじめる!」 それは現実のものとなり、とうとうジャックは、1人収容所送りになってしまいます。 そこで待っていたものは、地獄。しかし、ここで死んでしまうと二度と家族に会えない。ジャックは収容所生活という「ヒトラー」のはじめたゲームに負けず、生き抜くことを誓います。このゲームに勝つのはジャックか?それとも・・・



ジーン・リトル/著 (女子パウロ会)

 ジーンは生まれつき視覚に障害を持っていました。しかし、両親はそんなジーンを甘やかすだけでなく、時には厳しく、愛情をもって接してきました。だけどジーンが学校に行くと、普通の人と少し違うだけで、いつもいじめの対象になっていました。そんなジーンを励ましてくれていたのは、家族と空想とそして、図書館でした。やがてジーンは自分も作家になることを夢みるようになりますが・・・