平成21年2月号



風野 潮/著 (岩崎書店)

 リランと親友のダギリスの2人は、人が近寄らない魔の森に住み、毎年「大祭」といわれる祭りのときだけ、城下へでかけていました。だけど今年は、「少年武術大会」が開かれることを知って、両方の親にだまって、いつもより早く城下にでかけることにしました。2人は無事に武術大会に出場し、リランが優勝 ダギリスが準優勝となります。しかし、実はこの武術大会開催の裏には、おそろしい罠がかくされていたのです。2人はその罠から逃げることができるでしょうか。



加来 耕三/著 (ポプラ社)

 名将・謙信の元で、領地を拡大していった上杉家。しかし、謙信の亡き後、2人の養子、景勝と景虎との跡継ぎをめぐって争いの火種がくすぶりはじめます。その火種を消したのが、景勝に仕えていた兼続でした。 その後も兼続は、上杉家の筆頭家老として 景勝を支えながら、いくつもの困難を乗り越えていきます。戦国の時代に、「義」と「愛」を尊んだ一人の武将の物語です。



 NHK大河ドラマの原作本。興味がある人は、チャレンジしてみてください。



梅沢 由香里/著 (PHP研究所)

 昨年の3月11日。あの日、震度7の大地震と大津波によって廃墟となってしまった場所。
愛する人を失ってしまったこどもたちへ、宮城県を故郷に持つ若き著者が語りだしました。
試験を受ける前や、大事な試合の前などたちはだかるものが「プレッシャー」。 簡単に打ち勝てそうで、これがなかなか手ごわい相手。負けそうになったときには、先輩達が経験から身につけたという「プレッシャー」と戦う極意を参考にしてみませんか。



アンソニー・ホロヴィッツ/作 金原 瑞人/訳 (文渓堂)

 ニコラスはロンドンに住む13歳の男の子。親がオーストラリアへ移住を決意したため、しょうがなく探偵である兄のもとで、生活をしています。しかし、この兄のハーバード。ティム・ダイヤモンドとして探偵事務所をひらいていますが、全く頼りにならない臆病者。仕事もなく、生活にもこまる始末。そんなときに事務所に飛び込んできた1人の依頼人。その依頼は、ひとつの包を1週間預かってくれというものでした。中身はごく普通のチョコボールが1箱。とても簡単にみえそうな依頼でしたが、実はその箱には大変な秘密がかくされていたのです。 おかげで、2人は命をねらわれることに。ニコラスは無事にチョコボールに隠された秘密を解き明かすことができるでしょうか。



アンソニー・ホロヴィッツ/作 金原 瑞人/訳 (文渓堂)

 ニックはスネイプ警部から、極秘任務を依頼されます。それは「おとり捜査」として、青少年刑務所に潜入して凶悪犯から情報をひきだすというもの。おかげで、ニックはまたまた命の危険にさらされるはめに・・・



マイケル・マカーディ/絵 長田 弘/訳 (みすず書房)

 アメリカ初の黒人大統領バラク・オバマ。オバマに影響をあたえた人物のひとりが、アメリカ16代大統領エイブラハム・リンカーン。リンカーンが残した演説の中でも、もっとも有名な演説が「ゲティスバーグ演説」といわれているものです。その演説が、アメリかの版画家の作品とともに、一冊の本になりました。独立宣言・合衆国憲法とならんでの名演説を一度読んでみませんか。



後藤 健二/著 (汐文社)

 ルワンダの悲劇をみなさん 知っていますか?