平成22年2月号



エヴァ・イボットソン/著 (偕成社)

 北の大魔法使いと呼ばれる偉大な黒魔術師のアリアンは、あとつぎを育てる必要に迫られ、花嫁を見つけるための「黒魔女コンテスト」を開催します。あこがれのアリアンと結婚できると聞いて、強烈な個性を持った7人の魔女が集まって・・・・。
さあ、結婚に気の進まないアリアンは、すてきな花嫁と巡り会えるのでしょうか?
イギリスで30年以上もの間、読み継がれてきた作品です。ユニークでコミカルな登場人物たちが、物語の中へと、引き込んでくれます



西内 啓/著 (ぱる出版)

 いかに論理的に、能率を上げて問題を解決するか?これは、誰もが問題を前にした時に考えることです。
最小の努力で最大の成果を得るための方法を、若くして東大で教鞭をとっている著者が、自分のこれまでの体験を参考にして教えてくれます。
「カタマリ」に分けて、関連付けて覚える。文字で書く・耳から聞く・映像で見るなど、自分の記憶の得意分野を知って覚えていく、など・・。
今日から出来る実践的な記憶術が満載です。



太田 光/著 (新潮社)

 爆笑問題の太田光さんが、中学生の頃から考え続けていること、それは「私は何者なのかー。」
四十代半ばになった今も、自分の居場所を迷いながら探している人生を、政治・戦争・家族・読書など幅広いテーマから語っています。
著者の唯一の自慢は、「嘘だけは言っていない」ということ。
まっすぐな言葉が、心に響くエッセイ集です。



中西 翠/著 (講談社)

 テニス部の上野好葉は、中学一年生。
毎週木曜日、彼女は静まりかえった学校の図書室で、四葉のクローバーを誰にも知られないように、本にはさみ続けています。
ある日、自分がはさんだ覚えがないクローバーを見つけ、そのことが好葉の初恋へと発展していきます。
中学生のさわやかな初恋と、たどたどしい心の自立が描き出された作品です。