平成22年3月号



リリ・タール/作 (小峰書店)

 ただひとりの跡取りとして、将来は一国の君主となるはずだった王子フローリンは、大切に育てられていた。
しかし、謀略と裏切りによって、敵国の捕らわれの身となった王子は、相手国の王の思いつきで、宮廷道化師、ミムスに弟子入りさせられてしまう。
屈辱にまみれながらも、師匠の偉大さに気づき成長していくフローリン・・・。
次々に起こる事件、スリリングな展開で、物語の世界へと引き込まれてしまう一冊。



エイドリアン・ティングル/文 サイモン・バシヤー/絵 (玉川大学出版部)

 Au・Hg・Fe。教科書に出てくる元素記号は、なかなか頭に入りにくいものです。
しかし、この科学キャラクター図鑑の元素たちは、「ぼくは、はずかしがり屋で秘密主義者だから、めったに外出はしないよ。」Be。「元素のパーティに出てみんなと混ざるのが大好きさ」Mgなどと、特徴をかわいいキャラクターたちで示し、覚えやすくしています。
周期表って何?と思っているあなたも、ページを開いてみてください。



令丈 ヒロ子/著 (講談社)

 おなやみジュースとは、人間であれば必ず持っているそれぞれの悩みをジュースに例えたもの。量も、味も、そして飲み方も、その時のその人しだい。
コップが空になるまで飲み干すことができれば、それはとても体に良いものですが、中途半端に残したり、こっそり捨ててしまったりした時には・・・。
大人気シリーズ「若おかみは小学生」の作者が、自身の過去を振り返りながら、悩みへの向き合い方を教えてくれる1冊です。



柴田 利雄/監修 (ナツメ社)

 1853年浦賀沖に、黒船が現れてからの日本は、250年以上もの間、磐石な時代を築いてきた江戸幕府から、新時代へと一気に動き始める。
坂本龍馬・勝海舟・西郷隆盛・高杉晋作・桂小五郎など幕末の英傑たちは、何をなしとげ・何を残したのか。
その当時の事件を検証しながら、激動の時代を解説した一冊。