平成25年7月号



ドナルド・キーン/著 PHP

 日本文学研究者のドナルド・キーンさんは、大正11年生まれの91才。
東日本大震災の後、多くの外国人が日本を離れる中「今こそ日本人とともに生きたい」と、ニューヨークの住まいを引き払い2012年3月に日本国籍を取得し、日本永住を決意したのでした。
18才の時アメリカで「源氏物語」に出会ってからずっと研究を続けている日本文学、日本人の心。現代の日本人が見過している日本文化の魅力をインタビュー形式で教えてくれます。



あさの あつこ/著 光文社

中学三年生の杏里、美穂、一真、久那は、一年生の時からの大の仲良し4人組。
他人から、「あの人ちょっと変わってるよね。」と言われて落ち込んだ時、高校受験を前にして、進路や将来について悩んだ時など、「空気を読むとか、話題を合わせなければなど思わずに、心に思ったこと、感じたことをそのまま口に出し、自分の思いを伝え、相手の思いに耳を傾ける仲間」がいたから乗り越えてこられた。
その4人が別々の高校を目指し、離れ離れにならなければならない不安を抱きながらも、新しい世界に踏み出していく姿をさわやかに描いた一冊。
一年生の時の出会いと友情を描いた「一年四組の窓から」の続編。



マックス・バリー/著 文藝春秋

 企業の研究者であるチャーリーは、ある日職場の事故で片足を失ってしまう。
義足となった「ぼく」はエンジニアとしての才能を注ぎ込んで、画期的なハイテク義肢を開発する。そのすばらしい出来栄えに「ぼく」は生身よりも機械のほうが優秀だと結論づけて、わざと もう片方の足も工作機械に挟んで義足とし、自分自身を機械化していく。
そのことで、会社に認められた「ぼく」は、高性能人工人体パーツの開発をまかせられるのだが・・・。
開発は暴走し、軍事部門の手先に!!
今でもありそうに思えてしまう近未来SF小説。映画化も決定しているそうです。



アントラム栢木利美/著 海竜社

 13才からは大人への過渡期。心と体を育む大事な時期です。「自分の生活を整える力」を身に着ける時でもあります。 掃除のきほん・片づけのきほん・洗濯のきほん・料理のきほん・裁縫のきほんなど46のきほんをていねいに、やさしく、細かく教えてくれます。
これらのきほんを参考にして、自分なりの家事のルール・家事の哲学を考えて、実行してみてください。大学生になって、独り暮らしがスムーズに始められるためにも!!