平成26年2月号



ヴィヴィアナ・マッツァ/著 金の星社

 パキスタンに住む15歳のマララは、将来は医者か政治家になりたいと夢を描き、勉強に励む女子中学生だった。
しかし、パキスタン・タリバンは女の子が学校へ行くことを禁止してしまう。勇敢にもブログで、タリバンの女子校破壊活動を批判したマララは、2012年10月9日、学校の帰り道スクールバスを襲われ、名指しで銃撃されて瀕死の重傷を負う。奇跡的に命を取り戻した彼女は、さらに強く、「私が勉強したいという思いを、銃で撃つことはできない・・・。」と、翌13年7月に国連本部で力強く訴えた。彼女の誕生日である7月12日を「マララ・デー」と名付けられる程の反響。「一人の子ども、一人の教師、一冊の本、一本のペンが世界を変えられるのです。」少女は今も闘いつづけている。



青井 夏海/著 原書房

 主人公の誉田汐音が私立中学に入学早々仲良くなったのは、ヨーロッパの小国から留学中の王女様マルフリーダだった。アイドル研究会に入部して一緒に活動をはじめるが、そこで見つけたのは、なんと、王女様の身辺護衛を担当する専業主婦であるはずの母親の姿だった。
小さな国の王位継承をめぐって渦巻く罠に巻き込まれていく汐音と母親の友梨江。
中学校の部活や父母会組織を舞台にハラハラ・ドキドキの事件が次々に起こっていく学園青春ミステリー。



学研教育出版

 インドから持ち帰った「猿の手」。願い事が3つ叶うというのだけれど、次々に起こってくるのは・・・。(ぞっとする話)
久しぶりの休暇を南の島で満喫していたアメリカのビジネスマンは、あまりにもゆるい現地の漁のやり方にあきれはてて、仕事の方法を教えるのだが・・・。(くすっと笑える話)その他にも、感動する話、不思議な話など、ページにしてほんの数ページ、5分程度の時間で読めて、最後に「あっと驚くドンデン返し」が待っている、そんなショートショートが30本。朝読みにも最適の一冊です。シリーズ 2 青いミステリーも揃っています。



大原 敬子/編著 PHP

 2013年11月、ジョン・F・ケネディ氏の長女、キャロライン・ケネディさんは女性初の駐日大使として来日しました。それは、父が暗殺された1963年11月22日から50年の月日が流れた時でした。
第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・フィッツジェラルド・ケネディは、わずか1037日の在任期間に大きな功績を遺した偉大な大統領でした。
『大切なのは「何をしてもらえるのか」ではなく「自分に何ができるか」だ。』
 政治家としてだけではなく、人間愛にあふれた一個人としてのケネディが、たくさんの言葉を語りかけています。