平成22年4月号



メグ・ローゾフ/著 (理論社)

 もうすぐ16才になる夏休み、ディビィットは1歳の弟チャーリーが、二階の窓から転落しそうになったところを、間一髪で救い出す。しかし、それ以来、日常にひそむ危機を強く意識し、運命に支配される恐怖を感じるようになってしまう。名前を変え、身なりを変え、別人になりすますことで、運命をあざむこうとするディヴィット。思春期の心の不安定を描き出し、どうやって運命と折り合いをつけていくのかを考えさせてくるれる、ちょっとユーモラスで、ちょっと不思議な作品です。



五味 太郎/著 講談社インターナショナル

 「喉から手が出る」「首の皮一枚」「足が棒になる」など、日常のなかで自然に使っている言葉も、よく考えてみると、なんとも不思議な表現です。ましてや、それを英語に直訳してみると・・・。100を超える日本独特の身体表現を、ひとつずつ五味太郎さんの大きな挿し絵とコメント、それに、英語の直訳と本来の意味の英訳が、見開きいっぱいに納まったおもしろい一冊となっています。



今井 登茂子/著 (日本能率協会マネジメントセンター)

 敬語は苦手と思い込みがちですが、上手に敬語を使いこなすコツは、ポイントを押さえて、「使いすぎないこと」。自分と相手との立場を考え、気づかいや配慮を大切にすれば、自然と身につくのが敬語です。大人の仲間入りをするまでに、この便利帳で、ゆっくり、じっくりと勉強してみましょう。



朱川 湊人/著 (光文社)

 「宇宙には悪意と闘争が満ちているかもしれないが、同時に、愛と善意も確かに存在している。」
異星人であるウルトラマンたちは、なぜ、地球のために命をかけて戦うのだろうか。
2006年にテレビで放送された「ウルトラマン メビウス」の脚本を担当した朱川氏が、若き地球防衛隊員 ハルザキ カナタの成長を通して、新しいウルトラマン像を描き出しています。