平成22年6月号



チェ・ミンギョン/文 (現文メディア)

主人公のウンジェは、中学3年生の元気な女の子。いっしょに暮らしていたおばあちゃんが、事故で亡くなってしまうのですが、ある日、ウンジェの部屋に突然現れてきます。おばあちゃんには、思い残した秘密がひとつあったのです。その秘密を解決するために、活躍するウンジェ。おばあちゃんの秘密とは・・・・。おばあちゃんと幼い時に別れた娘をからめた家族愛を描いた韓国の小説です。



筒井康隆/著 (金の星社)

 ものすごい音を響かせて、庭に落ちてきた隕石。隕石の穴から伸びてきた植物に巻きつけられて、キヨシの父の体は、何者かに乗っ取られてしまう。おとうさんの姿のままで、こっそりとガソリンを飲み、緑色の舌をペロペロと出して、怖い顔でにらみつける様子に、異変を感じたキヨシは、科学者のおじさんと、いとこのイサムにいさんと協力して、宇宙人退治に乗り出す。
ライトノベルの巨匠筒井康隆が贈る奇想天外なSF小説。



中山庸子/著 (PHP)

 今、あまりほめられなくても今、あまり自信がなくてもだいじょうぶ!きっと「もっとステキ」になれるから不満こそが「夢のタネ」。小さな一歩から「すべて」が始まる「夢のタネ」の育て方。さあ、お気に入りのノートを用意して、あせらず、ていねいに、十年後のステキな自分を目指して、夢ノートを綴り始めましょう!



吉井 妙子/著 (新潮文庫)

2006年に日本プロ野球史上最高の60億円という移籍金でアメリカに渡った松坂選手。高校時代から華々しい活躍で、怪物と呼ばれた彼も、今、環境のまったく違うメジャーの中で苦闘しています。しかし、「壁は厚ければ厚いほど、高ければ高いほど大歓迎。自分の未熟さを突きつけられるが、乗り越えることで、選手として、人間として成長できる」と語っています。不世出の天才だからこその栄光と苦悩。人間松坂の真の姿がそこにあります。