平成23年4月号



石川宏千花/作 講談社

 オレと公平は、足も速いし、テストの点もいい、その上、アイドルタレント事務所がスカウトに来たと噂が流れるほど、見た目も良かった。しかも、中学に入ってからは、「絶対的な力」を誇示した二人だったが、公平ったら、急に真顔で、授業中にUFOと交信を始めてしまった。幼なじみのスバル先輩との深い友情、放火魔取り押さえ事件などなど、イケてる中学生のリアルな青春物語です。



中岡亜希/著 学研

 手先・足先から徐々に筋肉が萎縮して、消えてしまう病気「希少難病 遠位型ミオパチー」が22才で発病した中岡亜希さん。それは、希望通りの客室乗務員になり、仕事がおもしろくなり始めた頃のことでした。
ほぼ首から上しか動かなくなってしまった34才の今、本当の「生きる意味」を知り、これほど生きていて楽しいと思ったことはないと、富士登山など数々のチャレンジを続けています。
『何があろうと、生きてさえいれば、どんなことをするにも、可能性は「ゼロ」ではない。
生きるって、可能性があるってことなんだ』彼女の言葉に、勇気をもらえる一冊です。



乙一/作 角川書店

 友人との付き合いが苦手で、いつも一人で、ひっそりと生きていきたいと願う主人公。
大学進学を機に、一人暮らしを始めるが、おじさんから紹介された家は、殺人事件があったばかりのものだった。姿の見えない先住者と1匹の子猫との奇妙な、しかしほのぼのとした生活。そして、主人公は、やさしい若い女の幽霊のために、事件を解決していく。
「しあわせは子猫のかたち」
母親の再婚のために、大金持ちの娘となった14さいの少女が、自分探しのために引き起こす誘拐事件を描く「失踪ホリディ」の二本からなる乙一作品集です。



ニュートン プレス

 身近にあって知っているようで、実は、よくわかっていないこと。
金縛りの時、なぜ動けないの?どんな時におきるの?あくびの効能は?伝染するの?
フリーズドライとは何?とうがらしが“ホット”なわけ放射線の人体への影響は?などなど・・・
だれかに教えたくなる科学の不思議が36。
正しい知識を身につけて、科学への興味を深めましょう。