平成23年12月号



須藤 靖貴/作 講談社

 中学三年の大関治は、夏休みにお昼を食べに立ち寄った食堂で、ナゾの兄ちゃんと会う。
「相撲部屋に入って、力士になったら」 「横綱になれる。そんなオーラが君から立ち上っている」相撲なんて一ミリも興味のなかった治だが、ナゾの兄ちゃんの言葉に、なぜか背中を押され銀部屋に入門する。そして、“銀小関”の四股名をもらい、猛烈に稽古を積み、出世していくが・・・。
厳しい相撲の世界を通して、悩みながらも立派に成長していく少年の熱い青春小説。



エリザベス・コーディー・キメル/作 朔北社

 死んだ人が見えて、話もできて、死んだ人と生きている人との仲介をするのが霊媒師。
13歳の誕生日を迎えたころから、主人公のキャットは、霊媒師である母親のように霊が見え始めたのです。
特別な才能を持つことで、同級生からいじめをうけたキャット。いじめを乗り越え、音楽の才能がある親友と、勇気をだして、図書館に長い間棲みついていた女の子の霊を救いだします。
逆らえない運命に覚悟を決め、大人の階段を上っていく少女の物語です。



リベラル社/編 リベラル社

 これからの長い人生において、節目節目にはお金が必要になってきます。
まだまだ先のことだけれど、少しずつ少しずつ勉強しておきましょう。
毎日のお金の使い方を、まず覚えて、地道にコツコツと貯めていく方法。
そして、次には、そのお金を増やしていく方法。頭の片隅にでも記憶しておくと、将来ためになること間違いなしです。
家計簿のつけ方も、今から知っておくと、賢い大人になれますよ。



ルーシー・ナップ/文 岩崎書店

 世界的に有名な、レオナルド・ダヴィンチが画いた「モナ・リザ」の絵は、パリのルーヴル美術館に飾られています。
代々のフランス王に愛された後、皇帝ナポレオンの手に渡った「モナ・リザ」は、世界中の人びとがおとずれるルーヴル美術館に寄贈されました。
なぞのほほえみで知られる絵は、1911年に1度だけ、イタリア人の男性に盗まれています。
その時の、世界中の人びとの落胆ぶりと、2年後に見つかった時のお祭り騒ぎ。
500年以上もほほえみ続けている「モナ・リザ」自身の目を通して描かれたえほんです。