平成28年4月号



ソフィア・ベネット/著 小学館

ノニーはファッションに夢中な14歳の女の子。服を自分流にリメイクするのが趣味。親友は二人、国連職員になって世界平和のために働くことを夢見ているエディと、ハリウッドデビューをはたした女優のジェニー。三人はある日、奇抜なファッションの黒人の女の子クローに出会います。内戦が続くアフリカのウガンダから避難してきたクローには、天才的なファッションの才能がありました。



三輪 主彦/著 ラピュータ

 日本人の“地球体験”の記録を未来に残そうという集まり、「地平線会議」というネットワークがあります。海外で冒険や探検をする人、自分流の旅をする人たちの集まりです。そのメンバーの中から5人が、自分の冒険を語っている本です。
5人に共通しているのは、まずは長距離を歩いたり走ったりする強靭な体力です。そして、単独で行動する精神力。けれども、特別な能力を持った人というわけではありません。どんな子ども時代を過ごし、何をきっかけに世界に飛びだして行ったか、そして旅先で何を得たのか教えてくれています。



ジョージ・ソーンダーズ/著 海竜社

長い人生を歩んできた著者が、人生でもっとも後悔しているのは、「やさしさがたりなかった」ことです。その体験を語り、若い人たちに「やさしい人になってください」と助言しました。
大学の卒業式での8分間のスピーチが、世界中で反響を巻き起こし、この一冊になりました。英語の原文も併記されています。



アレックス・シアラー/著 PHP研究所

お金も家もなくなってしまったママが思いついた新しいすみかは有名デパート!!6時に閉店し、店員がみな帰ってしまったら、わたしと妹とママの3人だけの場所になる。
でも、好き勝手するわけじゃない。「商品は自分たちのものにしない」「食料としていただくものは、賞味期限切れになるものだけ」「従業員のシャワー室を使ったら、きれいに掃除をする」など、決まりごとがある。まあ、住み心地は悪くない、いつバレて捕まってしまうんだろうという心配を除いては。



椰月 美智子/著 講談社

「あなたのターニングポイントはいつですか?」と聞かれたら、ぼくはあの日のことを話すだろう。勉強もできず、スポーツも全くダメで、友達と遊んだこともないぼくが、はじめて友達と野球をした日。5年生になってすぐのあの日、ぼくが社会へと小さな一歩を踏み出した記念すべき日。
5年生のその年は、いろんなことがあった。お母さんと2人きりの生活から、おじいさんと2人で暮らすことになった。
それは、僕が自分の意志で決めたことだった。