平成29年2月号



セアラ・ムーア・フィッツジェラルド/作 フレーベル館

 オスカーが突然いなくなった。真夜中に桟橋に向かって自転車を走らせていたという情報を最後に。警察官も近所の人も中学校のクラスメートも必死で探しました。そして、オスカーの自転車と靴が海の中で見つかり、自転車ごと海につっこんで自殺したと思われました。遺体がみつからないまま葬儀が行われ、誰もが若い死を悲しみました。けれども弟のスティーヴィと親友のメグだけはオスカーが自殺なんかするはずがない、きっと生きているにちがいないと信じていました。いったいなにがあったのか?オスカーは生きているのでしょうか?



桃戸 ハル/編著 学研プラス

 長編が苦手という人に『5分後に意外な結末』という短編集をおすすめしていますが、この本はそれよりさらに超短編!読み始めてページを1回めくると、意外な結末で即完読。あっという間に完結するショートストーリーが100話、たくさんのイラスト付きで入っています。読書が好きな人も嫌いな人も楽しめます。



岩田 誠/著 岩波書店

この本では脳の働きを解説し、さらにどうすればその脳をうまく働かせることができるかを教えてくれています。
例えば、人は行動選択をする時に、脳はまずマイナスの選択を捨て去るということをします。失敗したことをいつまでも忘れることができないのは、次の判断の時にそれをしないために必要だからです。ですから、失敗を恐れずにどんどん行動して、叱られたり、失敗をしたらそれをしっかり記憶すればよいのです。



アン・M.マーティン/作 小峰書店

 わたしはもうすぐ12歳。でも「高機能自閉症」だから5年生のクラスにいる。「面倒をおこすんじゃないぞ」とパパに言われるけど、うまくいかない。パパと二人暮らしだったけれど、一年前の雨の日にパパが犬を拾ってきてくれた。雨の中で出会ったから名前はレイン。学校に行く以外はいつもレインと一緒。ところがハリーケーンの日、レインがいなくなってしまった。レインがいないから、食事を用意しなくていい、散歩に連れていかなくていい、それでも、心配だし、悲しい。レインを見つけたいと思う。行方不明の犬はどうやって探せばいいの?



デイビッド・セイン/著 光文社

 “I can’t make this out.”(何と言ったんですか?)を聞き取れますか?ひとつひとつの単語の意味が分かっていても、「make=作る」だけでは、聞き取れません。
日本人が英語を話せないのは、語彙が不足しているからではなく、すでに知っている単語の意味とニュアンスを十分に理解していないからだ、100語をきちんと理解すれば英語の半分は聞き取れる、とこの本では言っています。makeをはじめ、mind,work, know, should,on,allなど基本100単語の用法をマスターし「自然な英語」を使いこなしましょう。