平成29年3月号



キム・スレイター/作 評論社

 キーランが川に浮かぶホームレスの水死体を発見したところから物語は始まります。
キーランは中学2年の男の子、学校では学習補助の先生がつき、みんなからバカにされています。家では失業中の義父が暴力をふるい、母親はいいなりです。居場所がなく、いつものように川のほとりをぶらついていて事件に遭遇しました。警察は事故死として処理しましたが、キーランは納得できません。あこがれのテレビドラマ「CSI科学捜査班」を手本に辛抱強く調査を続け、事件の真相に近づいていきます。



森下 えみこ/イラスト 河出書房新社

目玉焼きなんか適当にやれば作れると思っていませんか?いえいえ、基本を知っているのと知らないのでは出来上がりが違います。洗濯・料理・掃除・裁縫などの家事は生活の中でとても大切なことです。
きちんとした生活力のある人になるために、家事の基本を教えてくれる本です。



村沢 譲/著 河出書房新社

「宇宙にかかわる仕事」というとどんな職業を思い浮かべますか?宇宙飛行士だけでなく、ロケットの開発をする技術者、月や火星に人間が行くようになった時のために建物や乗り物を研究する人、宇宙の謎を研究する天文学者などなど、たくさんの仕事があります。そうした職業の人たちが、仕事の内容や、何歳頃にどんなきっかけで今の仕事を目指すようになったのか、どんな努力をして今の職業についたのかなどを語っています。



まはら 三桃/著 講談社

 「三島さん、すぐに家に帰りなさい。おじいさんの意識がもどらないらしいの。」先生にそう言われて由宇はピンときませんでした。母方のおじいちゃんは早くに亡くなったので知りません。父親と実家は断絶状態で祖父母の写真すら見たことがありませんでした。わけのわからないまま父親と連れ立って病院にかけつけ、初めて会った祖父はなんと国会議員でした。
折しも春休み中に行われる衆議院議員の選挙で、すっかり回復した祖父の応援を頼まれた由宇は、興味津々で引き受けます。はちまきをつけ、支援者たちと「エイエイオー!」と声を上げるとどんどんやる気が起きてきました。



安武内 ひろし/著 秀和システム

 最新の全米ヒット曲を使って英語の発音を学ぶ本です。
好きな英語の歌をただまねて、繰り返し歌っているだけでも発音の練習にはなりますが、効果的とは言えません。この本では、曲の中のひとつひとつの音がなぜそういう音になっているのか、なぜ歌手はこういう発音でここの部分を歌っているのかという「音声変化のルール」を解説しています。
聞き取れなかったところを調べたら、知っている単語ばかりだったという経験はありませんか?この本で納得できるはずです。