平成27年6月号



村山 早紀/著 ポプラ社

風早という街の駅前商店街のはずれに、夕暮れどきにいくと、不思議なコンビニを見つけることがあるそうです。レジには長い銀色の髪に金の瞳のおにいさんが笑って、「なにをお探しですか?」と聞いてくれます。大事な探し物がある人は、必ずここで見つけられるということです。
お店の名前はたそがれ堂。不思議な魔法のコンビニです。



小手鞠 るい/著 講談社

「あーあ、きょうも行かないといけないのか。いやだな、行きたくないな。」学校に行きたくない理由は、たくさんありすぎて、困ってしまうくらいある。劣等感と自己嫌悪のかたまりで、眼鏡をかけて本ばかり読んでいる、暗い少女の物語。小説家の著者が、自分の中学生のころの気持ちを小説にしました。



ミシマ社/編 ミシマ社

 タイトルの通り365店舗365人の書店員が、中高生たちへ全身全霊で「この一冊」を紹介する本です。本を愛してやまないプロ中のプロは、いったいどんな本を紹介してくれるのでしょう。
手書きのコメント付きです。



上大岡 トメ/著 講談社

 <コチャレ>とはすぐできるちっちゃいチャレンジの意味。今をいい方向に変えてくれたり、元気をくれる。小さいチャレンジだから失敗してもリスクが少なく、成功した場合は、ごきげんになれること。
例えば「テレビを消そう。今やるべきことが見えてくる」「あたたかいものを食べよう」「靴をきれいにしよう。足元をしっかりするのだ。」などなど、自分に合った<コチャレ>を探してください。



藤野 恵美/著 講談社

 中学2年になってスマホを手に入れた結衣は、「この動画がやばい!」という発言につられてクリックし、シリアの内戦で人が次々と殺される残虐な動画を見てしまいます。
別の場所では、子どもの写真をアップする親がいて、面接に来た学生を検索する会社員がいて、ヴァイオリンの演奏でネットアイドルになった女の子がいて…。
インターネットでつながっていく人たちの連作短編集です。