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おすすめの本
 

No.627 平成30年4月

『宇宙ビジネスのための宇宙法入門』『ひと』
小塚 荘一郎・佐藤 雅彦/編著 有斐閣

 皆さんは宇宙旅行をしたいと思ったことはありますか?宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに滞在したり、民間企業が宇宙旅行のプランを出したりと、宇宙で活動する事が身近になっています。また、宇宙に興味が無くても、GPSや衛星放送など普段の生活と宇宙は切り離せないものとなっています。
 旅行や衛星、月の土地や宇宙資源の開発等、宇宙でのビジネスチャンスが広がる中、一体どんな法やルールがあるのでしょうか?
 最新の宇宙活動の現状や守るべき宇宙法等を紹介しています。
(Y.E)



小野寺 史宣/著  祥伝社

 大学二年の秋、聖輔に予想もしないことが起きました。三年前に交通事故で父が亡くなった後、女手ひとつで働きながら、聖輔を東京の私大に進ませてくれた母が亡くなったという知らせが届きます。聖輔は頼れる身内もなく、大学を辞め途方に暮れていました。そんなある日、商店街でふと立ち寄った総菜屋で口にしたコロッケがあまりに美味しく、店主と言葉を交わしたことがきっかけで新たな人生をスタートさせます。
 窮地に立たされた時、人の優しさに触れ、係わることで、人というものがどれだけ大切な存在であるのかを聖輔の姿を通して感じることのできる小説です。
(Y.O)

『「大人のADHA」のための片づけ力』
『最後に鴉がやってくる』
司馬 理英子/監修 講談社

 毎日、「アレがない!どこ置いたかな?」と忙しい朝やお出かけ前に慌てることはありませんか。ちゃんと片付けたいと思っているのに、途中から他の事に気を取られ、面倒さから片づけを放置してしまう。その結果が、片付かない部屋で物を探しまわる事になり、イライラがつのり、片付けられない自分に落ち込んでしまう…。
 片付けられない自分を解消するためには、ちょっとしたコツが必要でした。
 片付けられない人のための、片付け力をあげる一冊。オシャレな部屋で無くていい、毎日を快適に過ごす部屋の片づけを始めてみませんか?
(M.T)

イタロ・カルヴィーノ/著 関口 英子/訳 国書刊行会

 とある部隊が山中を歩いているとリンゴのような顔をした少年に出会いました。少年は部隊から銃を奪い、一発で獲物を仕留めます。銃の腕を買われ、部隊と行動を共にすることになった少年。しかし、彼は目にした森の生き物たちを情け容赦なく仕留めていきます。そして彼が次に狙いを定めたのは…。
 著者自身の体験を基に描かれた表題作「最後に鴉がやってくる」をはじめ、創作寓話など全23編の作品が収録されています。不思議な中にもどこか懐かしさを感じさせる短編集です。
(A.K)



『豆腐の角に頭ぶつけて死んでしまえ事件』『集団探偵』
倉知 淳/著 実業之日本社

 戦争末期の昭和19年。陸軍の特殊科学実験室で若い兵士が倒れているのが発見されました。出口は一か所、密室の状態の中で発見されたそのそばには、ぼろぼろの豆腐の破片が散らばっていたのです。それはまるで、豆腐で殺されたかのようにしかみえませんでした。
 若い兵士が殺された原因と豆腐は関連があるのでしょうか?本当に豆腐で殺されたのでしょうか?
 表題作ほか、本格派の面目躍如ともいえる読みごたえある作品がつまった短編集です。
(A.U)
      
三浦 明博/著 講談社

 転勤で東京に引っ越してきた流太は、〈シェアハウス〉ならぬ〈シュアハウス〉で暮らすことになりました。ここで暮らす住人たちは、個性的すぎるほどのキャラクターの持ち主。さらには、住人みんなで探偵をしているという秘密を持っています。
 熊出没事件から誘拐事件まで、町で起こる数々の難事件に対して意見を戦わせる彼ら。そして最終的には土蔵に集まり、多数決で推理を決定し解決します。テンポよく進んでいく連作小説です。
(R.K)