平成24年12月号



ウィリアム・ジョイス/作・絵  徳間書店

 モリスにとって、この世(よ)で いちばん 大切(たいせつ)なものは 本(ほん)。ものがたりを 読(よ)むのが 大(だい)すきで、自分(じぶん)でも 本(ほん)を 書(か)いていたほど。ところが、ある日(ひ)、風(かぜ)が ふきあれ、なにもかもが ばらばらになって どこかへ とんでいってしまったのです。すべてを うしなってしまった モリスが、空(そら)とぶ本(ほん)に ついていくと、本(ほん)たちが すんでいる りっぱな たてものに たどりついたのです。かぞえきれないほど たくさんの 本(ほん)と くらすことになった モリス。その くらしは、とても しあわせなものでした。
(えほん)



堀直子/作  小峰書店

   おかの うえの カステラやさんは ナナの パパの お店(みせ)。パパの やいた カステラは、とても おいしいと ひょうばんです。ところが、きのうから パパと ママは おばあちゃんの おみまいのために でかけてしまい、今日(きょう)は 一人(ひとり)で おるすばん。「バースデーケーキは ありませんか」と、お店(みせ)に 女(おんな)の人(ひと)が やってきました。
(低学年から)



サラ・ウィークス/作  岩崎書店

  主人公(しゅじんこう)・アリスのおばさんは、パイ作(づく)りの名人(めいじん)。そのポリーおばさんが亡(な)くなってしまい、「秘密(ひみつ)のパイ生地(きじ)のレシピを、愛(あい)するねこのラードにゆずること」と「ラードはアリスにゆずること」という遺言(ゆいごん)が残(のこ)されていました。その後(ご)、おばさんの店(みせ)があらされるという事件(じけん)が起(お)こったのです。パイのレシピをめぐる事件(じけん)の謎(なぞ)にアリスが立(た)ち向(む)かいます。
(中学年から)



ルース・ソーヤー、アリソン・アトリーほか/文  福音館書店

  二匹(にひき)のきょうだいネズミが住(す)んでいるのは、二階(にかい)の子供部屋(こどもべや)の壁(かべ)と床(ゆか)の間(ま)にある黒(くろ)い小(ちい)さな穴(あな)の中(なか)。
 みんな眠(ねむ)ってしまったクリスマスイブの真夜中(まよなか)、「ベルのなる音(おと)と、なにかのかけていく足音(あしおと)が聞(き)こえたような気(き)がしたの」と、きょうだいネズミが目(め)を覚(さ)ましました。おなかがすいた二匹(にひき)は穴(あな)からはいだし、おいしい食(た)べ物(もの)を探(さが)し始(はじ)めます。(「砂糖(さとう)ネズミと兄弟(きょうだい)ネズミ」から)
 クリスマスに起(お)きた不思議(ふしぎ)な物語(ものがたり)が9話(わ)収録(しゅうろく)されています。
(高学年から)