平成26年7月号



ミロコマチコ/作 ブロンズ新社

 てつぞうは わたしの ねこ。しろくて、ふわふわで、すごく おおきい ねこ。にんげんも ねこも だいきらいで、だれとも なかよくしないし、だれもが おそれる あばれねこ。でも、わたしのことだけは だいすきで、スリスリ あまえてくる。はるも なつも あきも ふゆも、いつも てつぞうと いっしょ。だけど、8かいめの ふゆ、てつぞうは ちいさくなっていった。
  えほん



森山京/作  講談社

 一(いち)ばんめのむすこのイチロ、二(に)ばんめのむすこのジロ、三(さん)ばんめのむすこのサブロ。三人(さんにん)のむすこたちは、お母(かあ)さんをなくしてしまったのです。
 イチロはかぞくをつれて、それまでお母(かあ)さんがすんでいた家(いえ)にひっこしました。ジロはお母(かあ)さんがかっていた三(さん)びきのやぎと、五(ご)わのにわとりをもらいました。そして、サブロは木(き)のいすをもらいました。そのいすは、お母(かあ)さんとのおもいでがたくさんつまっているいすなのです。
  低学年から



名木田恵子/作  講談社

 フライ王国(おうこく)のフライ姫(ひめ)は、どこにあるのかわからない『どこにもない島(しま)』をめざして、青(あお)い空(そら)を飛(と)んでいます。そんな時(とき)に、とても気(き)の弱(よわ)いドラゴンのドーボと出会(であ)いました。ドーボはドラゴンハンターにねらわれて、ずっと逃(に)げているといいます。
 そこで、フライ姫(ひめ)はドーボといっしょににげることにしますが、飛行船(ひこうせん)のハンターに追(お)われたり、ますい銃(じゅう)の銃弾(じゅうだん)がとんできたり、大変(たいへん)なことが続(つづ)きます。
 はたして、姫(ひめ)はめざす島(しま)にたどりつけるのでしょうか。そして、ドーボは無事(ぶじ)にハンターから逃(に)げきることができるのでしょうか。
  中学年から



野田道子/作  小峰書店

 真(ま)っ黒(くろ)な“カラスネコ”のチャック。兄(にい)さんネコや姉(ねえ)さんネコと違(ちが)って、一匹(いっぴき)だけ黒(くろ)いチャックは体(からだ)つきも細(ほそ)く、たよりないので、ユキヒメかあさんはとても心配(しんぱい)です。
 ある日(ひ)、チャックはユキヒメかあさんから、「カラスネコは長(なが)生(い)きすると、いつか、ネコ神(がみ)さまから特別(とくべつ)な神通力(じんつうりき)をもらえる」という話(はなし)を聞(き)きます。
 それから数日後(すうじつご)、チャックとユキヒメかあさんに突然(とつぜん)の別(わか)れがやってきました。
  高学年から