平成26年12月号



アーノルド・ローベル/さく 好学社

 ある山(やま)に 4ひきのこぐまと おじいさんぐまが すんでいました。  おじいさんぐまは 本(ほん)を1さつだけ もっていて、よく こぐまたちに よんでくれました。その本(ほん)には『りっぱなくまのするべきこと』が かいてあるのです。「よく木(き)にのぼり、よくひるねをし、よくさんぽをして、よくさかなをつるべし」。こぐまたちは、本(ほん)にかいてあるような りっぱなくまになろうと どりょくしますが、なかなか 思(おも)うようにいきません。
  えほん



宮下ずずか/作 くもん出版

 “つたえあいましょうがっこう”にかようきつねのズミくんは一年生(いちねんせい)。いつもはんたいのことばかり言(い)ったりやったりしています。ろうかの右(みぎ)がわをしずかにあるいている友(とも)だちを見(み)ると、ズミくんは左(ひだり)がわをびゅんびゅんはしり、だれかが「はやいスピード」と言(い)うと「おそい おそい、のろのろさ」と言(い)ったりするのです。
 あるはれた日(ひ)のこと、ズミくんは「こんなてんき、きもちがわるい」と、あいかわらずにくまれ口(ぐち)をたたきました。それを聞(き)いたおひさまはぷりぷりおこって、なんと次(つぎ)の日(ひ)、いつもとちがう方角(ほうがく)から出(で)てきたのです。
  低学年から



富安陽子/作 福音館書店

 小学(しょうがく)四年生(よねんせい)のケイにはお母(かあ)さんの妹(いもうと)のメイおばさんがいます。お母さんより十四歳(じゅうよんさい)も年下(としした)なのでおばさんはまだ大学生(だいがくせい)。でも、ケイにとっては、特別(とくべつ)な存在(そんざい)なのです。それは、二人(ふたり)だけにしか見(み)えない不思議(ふしぎ)な「アヤカシ」が見(み)えるという秘密(ひみつ)があるからです。
 ケイが、「アヤカシ」という白(しろ)いひげのおじいさんが見(み)えるということに気(き)づいた日(ひ)から、ケイのまわりでは不思議(ふしぎ)なことが起(お)こります。
  中学年から



吉野万理子/著 金の星社

 小学(しょうがく)六年生(ろくねんせい)の時生(ときお)。突然(とつぜん)の転校先(てんこうさき)は前(まえ)の学校(がっこう)と違(ちが)いすぎるヘンテコな学校(がっこう)です。転校(てんこう)した初日(しょにち)に担任(たんにん)の先生(せんせい)から、連絡(れんらく)手帳(てちょう)や学校(がっこう)のぼうしなどとあわせて「名札がわり」にと名前が書かれた風船(ふうせん)を手渡(てわた)されたのです。教室(きょうしつ)に行(い)くと児童(じどう)一人(ひとり)につき一個(いっこ)の風船(ふうせん)が机(つくえ)に引(ひ)っかけられていることが分(わ)かりました。しかも、その風船(ふうせん)は時間(じかん)がたってもしぼまず、変(へん)な動(うご)きをする不思議(ふしぎ)な風船(ふうせん)なのです。転校(てんこう)によるさまざまな不満(ふまん)をかかえながらも、時生(ときお)は同級生(どうきゅうせい)と一緒(いっしょ)に風船(ふうせん)の謎(なぞ)をさぐります。
  高学年から