平成25年4月号



キャンデス・フレミング/文 エリック・ローマン/絵  あすなろ書房

 トラに おいかけられていた カエルがふかいあなに おっこちてしまいました。とんでも はねても 出られないほど ふかいあなに、「なんてこったい!」と さけんでしまいます。そこへ、ネズミが やってきて、カエルを たすけようと 手(て)をのばしますが おっこちてしまい、「なんてこったい!」。そのあと、つぎつぎにどうぶつたちが あなに おっこちてしまいます。
  えほん



竹下文子/作  小峰書店

 おはなしやさんの いえの うらにある おはなしの木(き)。「ピップル パップル しゃっくり とっくり おはなしのみ おちてこい」と、おはなしやさんが となえると、きれいな色(いろ)の おはなしのみが たくさん おちてくるのです。 おはなしやさんは、そのみを おなべに入れて、ことことにます。かたいみが やわらかく にえたら、ガラスびんにつめて できあがり。さて、おはなしやさんの つくる おはなしって、どんなあじなのでしょう?
  低学年から



ラッシェル・オスファテール/作  文研出版

 ジャコは赤(あか)ちゃんの時(とき)から食(た)べることが大好きで、それは小学(しょうがく)2年生(ねんせい)になった今(いま)でもかわっていません。
 ある日(ひ)、ジャコは図書館(としょかん)でおもしろい雑誌(ざっし)を見(み)つけました。おいしそうなクッキーの絵(え)と作り方(つくりかた)が書(か)いてあるのです。ジャコはそれを紙(かみ)に書(か)き写(うつ)し、家(いえ)に帰(かえ)ると、一人(ひとり)で作(つく)りはじめたのです。初(はじ)めて作(つく)ったクッキーのできばえに大満足(だいまんぞく)のジャコ。お菓子作(かしづく)りをきっかけに、ジャコの生活(せいかつ)に変化(へんか)がおこります。
  中学年から



堀米薫/作  新日本出版社

 まもなく小学(しょうがく)5年生(ねんせい)になる喜樹(きじゅ)は、宿題(しゅくだい)の職業(しょくぎょう)調(しら)べで、父(ちち)は公務員(こうむいん)、母(はは)は団体(だんたい)職員(しょくいん)、祖父(そふ)は林業(りんぎょう)、祖母(そぼ)は農業(のうぎょう)と、家族(かぞく)がばらばらに仕事(しごと)をしていることに気(き)づきます。そして、自分(じぶん)の家(いえ)の職業(しょくぎょう)を「兼業(けんぎょう)農林家(のうりんか)」と書(か)きます。
 ある日(ひ)、百年(ひゃくねん)杉(すぎ)を買(か)いたいという男(おとこ)が祖父(そふ)のところへやってきました。その男(おとこ)と祖父(そふ)との取引(とりひき)を聞(き)いていた喜樹(きじゅ)。祖父(そふ)の迫力(はくりょく)ある交渉(こうしょう)に圧倒(あっとう)され、それからというもの、林業(りんぎょう)への興味(きょうみ)がわいてきました。
  高学年から