平成25年10月号



スティーヴン・デイヴィーズ/文 クイストファー・コー/絵 (ほるぷ出版)

 にしアフリカの小(ちい)さな村(むら)にすむ、ペンダという女(おんな)の子(こ)。ある日(ひ)、山(やま)の上(うえ)のお父(とう)さんに、ミルクをとどけることにしました。たくさんのミルクが入ったおわんをあたまの上(うえ)にのせてしゅっぱつです。さきゅうをとおって、おまつりをぬけ、川(かわ)をわたって…、「こぼしちゃだめよ、1てきも!」。ミルクをこぼさないようにきをつけてあるくペンダ。
 はたして、ぶじにミルクをとどけられるでしょうか?
  えほん



内田麟太郎/作 (すずき出版)

 ヘビの“にょろ”は、うたがとくいで、ヘビクイワシがこわい、7才(さい)の男(おとこ)の子(こ)。ある日(ひ)、うたをうたいながら、にょろにょろとさんぽしていると、どんなに力(ちから)をいれても、からだが前(まえ)へすすまくなってしまったのです。うしろをふりかえると、なんとそこにはヘビクイワシが。“にょろ”のしっぽをかた足(あし)でおさえていたのです。ヘビクイワシは“にょろ”をたべようとしますが・・・。
  低学年から



二宮由紀子/作 (理論社)

 お城(しろ)が二つある国(くに)のおはなしです。ドコナンダ城(じょう)には6人のお姫(ひめ)さまが住(す)んでいます。そして、そのとなりにあるイツナンダ城(じょう)には6人の王子(おうじ)さまが住(す)んでいます。6人(にん)のお姫(ひめ)さまはみんな食(く)いしんぼう。それに比(くら)べて、6人(にん)の王子(おうじ)さまはみんな体(からだ)が弱(よわ)そうです。さらに、この国(くに)には魔女(まじょ)が17人(にん)もいます。魔女(まじょ)たちは、ミミズクとコウモリを使(つか)ってお姫(ひめ)さまたちと王子(おうじ)さまたちの様子(ようす)をさぐろうとしているのです。ある日(ひ)、一人(ひとり)の魔女(まじょ)が、魔法(まほう)のりんごで作(つく)ったアップルパイを、美(うつく)しいお姫(ひめ)さまに売(う)りに行(い)くことになりました。
  中学年から



シルヴァーナ・ガンドルフィ/作 (岩波書店)

 数字(すうじ)も作文(さくぶん)もちょっと苦手(にがて)な小学(しょうがく)五年生(ごねんせい)の男(おとこ)の子(こ)ダンテ。放課後(ほうかご)、家庭(かてい)教師(きょうし)について勉強(べんきょう)することになりました。家庭(かてい)教師(きょうし)の先生(せんせい)は、昔(むかし)、ダンテのお母(かあ)さんが小学生(しょうがくせい)だった頃(ころ)の担任(たんにん)のドレンテ先生(せんせい)。ダンテは、ネコがいっぱいいる先生(せんせい)の家(いえ)に行(い)き、勉強(べんきょう)を教(おし)えてもらいます。
 ある日(ひ)、先生(せんせい)の家(いえ)のネコが四匹(よんひき)の子(こ)ネコをうみました。そのうちの三匹(さんびき)は間(ま)もなく目(め)をあけましたが、最後(さいご)の一匹(いっぴき)の目(め)はとじたまま。その様子(ようす)に先生(せんせい)は、自分(じぶん)が発明(はつめい)したという液体(えきたい)を子(こ)ネコの目(め)にさすよう、ダンテに言(い)います。
  高学年から