平成25年11月号



エリカ・シルヴァマン/ぶん S.D.シンドラー/え (アスラン書房)

 あひると がちょうの きょうそうです。およぎでも、たかく とぶことでも まけてしまった あひるは、「“うごいたら まけ”きょうそうを しましょうよ。」と いいだします。そして、「いち、にの、さん!」で きょうそうが はじまりました。とちゅう、はちが きても、うさぎが きても 二(に)ひきは ぜんぜん うごきません。ものすごい かぜが ふいても うごきません。さて、かつのは どっち?
  えほん



野村一秋/作 (文研出版)

 二年(にねん)二組(にくみ)の上山(かみやま)先生(せんせい)はいつもガミガミどなってばかり。そんな先生(せんせい)にぼくがつけたあだ名は〈ガミヤマ〉。「なんで、しずかに話(はなし)がきけないのか」と、今日(きょう)も朝(あさ)からおこっているガミヤマにもんくをいってしまったぼく。そこで、男(おとこ)どうしのしょうぶがはじまります。三回(さんかい)しょうぶをして、かったほうがまけたほうになんでもちゅうもんできるというのです。まず、一回(いっかい)せんのしゅもくは、ジャングルジムでおにごっこ。二回(にかい)せんは、五十メートル走(そう)。そして、いよいよ三回(さんかい)せん。しょうぶはどうなるでしょう?
  低学年から



富安陽子/作 (ポプラ社)

 ほしい物(もの)がなんでもそろっている≪ねこじゃら商店(しょうてん)≫。ある日(ひ)の夜(よる)、「アメは、ござんすかね?」と、やってきたのは一(いっ)ぴきのキツネ。お稲荷(いなり)さまのおつかいでやってきたというのです。空(そら)からザアザア降(ふ)ってくる雨(あめ)を買(か)いたいという、むずかしい注文に、店(みせ)の主人(しゅじん)・白菊(しらぎく)丸(まる)は、「ただいま、あいにく在庫(ざいこ)を切(き)らしておりますが、明日(あす)の朝(あさ)までにはちゃんと仕入(しい)れてまいりましょう。」と答(こた)えます。  
  中学年から



福田隆浩/著 (講談社)

 去年(きょねん)の冬(ふゆ)に転校(てんこう)してきた佳(か)純(すみ)が、同(おな)じクラスの女子(じょし)に意地悪(いじわる)されていることを知(し)った准(じゅん)一(いち)。ふたりとも、月森和(つきもりかず)というミステリー作家(さっか)のファンだということが分(わ)かってからというもの、その作家(さっか)の新刊(しんかん)を図書館(としょかん)で読(よ)んだり、その作家(さっか)のことについて話(はな)したりと仲良(なかよ)しになります。そして、正体(しょうたい)不明(ふめい)の覆面(ふくめん)作家(さっか)だといわれているその作家(さっか)が、別(べつ)の名前(なまえ)で本(ほん)を出(だ)しているということを知(し)り、その名前(なまえ)のヒントが既刊本(きかんぼん)の中(なか)にかくされているという情報(じょうほう)を得(え)たのです。ふたりはもう一(ひと)つの名前(なまえ)を探(さぐ)るため、図書館(としょかん)に通(かよ)います。
  高学年から