平成25年2月号



野中 柊/作  松本 圭以子/絵  そうえん社

 黒(くろ)うさぎの クローバーと 白(しろ)うさぎの シロップに 絵(え)はがきがとどきました。≪はやく おいでよ。しゃくしゃくだよ。≫と、茶(ちゃ)うさぎの チャックからの おさそいです。二(に)ひきが よろこんで 出(で)かけていくと、そこには たくさんの 赤(あか)い実(み)をつけた りんごの木と たくさんの うさぎたち。みんなで りんごを もいで、そのあとは アップルパイを つくります。
(えほん)



森山 京/作  講談社

  クマタの お気(き)に入(い)りは、「かいがらのおくりもの」という えほん。おはなしの中(なか)の キツネの子(こ)や リスの子(こ)と いっしょに いるような 気(き)がするので、声(こえ)に 出(だ)して 読(よ)むのがすきで、文(ふみ)は ぜんぶ おぼえています。
 ある日(ひ)、大雨(おおあめ)の ひがいにあった 村(むら)の こまっている 子(こ)どもたちに 何(なに)かしてあげたいと、クマタは だいすきな えほんを おくることに しました。
(低学年から)



小手鞠 るい/作  金の星社

 たくさんの本(ほん)がならんでいる「もりのとしょかん」。はたらいているのはしろやぎの館長(かんちょう)だけ。ある日(ひ)、図書館(としょかん)にやって来(き)たくろくまは、長(なが)い間(あいだ)、だれともつきあわず、ずっと一人(ひとり)ぼっちで生(い)きてきたせいか、わすれてしまった言葉(ことば)がたくさんあるようです。時々(ときどき)、目(め)をとじて考(かんが)えこみながら、なやんでいることを少(すこ)しずつ話(はな)しはじめました。
(中学年から)



ジェイムズ・ヘリオット/作  集英社

 ヘリオット先生(せんせい)はイギリスで獣医(じゅうい)をしています。ペットとして飼(か)われている犬(いぬ)や猫(ねこ)以外(いがい)にも、牛(うし)や馬(うま)、羊(ひつじ)など家畜(かちく)の診察(しんさつ)・治療(ちりょう)もしています。この本(ほん)には、そんなヘリオット先生(せんせい)が出会(であ)った動物(どうぶつ)たちとのエピソードが収(おさ)められています。
 冬(ふゆ)の寒(さむ)い日(ひ)にイグサの茂(しげ)みから見(み)つけた子猫(こねこ)の話(はなし)や、生(う)まれてから一度(いちど)もほえたことのない犬(いぬ)の話(はなし)など、どれも心(こころ)が温(あたた)まるものばかり。動物(どうぶつ)好(ず)きの人(ひと)にぜひ読(よ)んでほしい一冊(いっさつ)です。
(高学年から)
 

平成26年1月号



ローレンツ・パウリ/文 カトリーン・シェーラー/絵 (ほるぷ出版)

 ネズミを おいかけて、キツネが ついたところは〈としょかん〉。「としょかんって、なんだ?」という キツネに、ネズミは、「たのしい おはなしだから よんでごらんよ。」と、絵本(えほん)を 一(いっ)さつ わたします。絵(え)を 見(み)ると おもしろそうですが、キツネは 文字(もじ)が よめません。それで、次(つぎ)の日(ひ)の よる、また、としょかんに やってきます。
  えほん



服部千春/作 (WAVE出版)

 たまちゃんの家(いえ)は〈さぬきや〉といううどん屋(や)さん。たまちゃんは町(まち)のみんなから「さぬきやのたまちゃん」とよばれていますが、まるで自分(じぶん)がタヌキにでもなったような気(き)がして、好(す)きではありません。同(おな)じクラスのケーキ屋(や)のプリンちゃんのことがうらやましくてしかたがないのです。そこで、二人(ふたり)は入(い)れかわって、それぞれにお店(みせ)のてつだいをすることにしました。
  低学年から



もとしたいずみ/作 (岩崎書店)

 江戸(えど)の町(まち)では、『なぞかけ大会(たいかい)』というなぞなぞの対決(たいけつ)がはやっています。とけないなぞなぞはないと評判(ひょうばん)の〈なぞかけときじろう〉は、近所(きんじょ)の子(こ)どもや大人(おとな)からもたよりにされています。
 ある日(ひ)、ときじろうの妹(いもうと)が何者(なにもの)かにさらわれてしまいました。部屋(へや)に残(のこ)されていたのは、紙(かみ)が一枚(いちまい)とはしが一(いち)ぜん。紙(かみ)にはコイの絵(え)が書(か)かれています。これは何(なに)を意味(いみ)しているのでしょうか。ときじろうはなぞときをしながら、犯人(はんにん)さがしをします。
  中学年から



トミー・グリーンウォルド/作 (フレーベル館)

 チャーリーは本(ほん)を読(よ)むのが大(だい)きらいな男(おとこ)の子(こ)。本(ほん)からにげるためならどんなことでもやってしまうほどです。
 そんなチャーリーが、本(ほん)を読(よ)まずにハッピーに生(い)きられる方法(ほうほう)をみんなに教(おし)えてくれます。さらに、読書(どくしょ)しないための「マル秘(ひ)裏(うら)ワザ」も紹介(しょうかい)してくれるのです。
 チャーリーが本(ほん)からにげるためにどんな手(て)を使(つか)ってきたのか、努力(どりょく)するチャーリーの姿(すがた)、読(よ)んでみませんか?
  高学年から