平成26年3月号



山中まさひこ/文 ささめやゆき/絵 (小学館)

 あたたかいペチカの上(うえ)でねころんでいるのが大(だい)すきなエメーリャ。 あるさむい朝(あさ)のこと、エメーリャはしぶしぶ川(かわ)へ水(みず)をくみに行(い)きました。川(かわ)はすっかりこおっています。おので氷(こおり)にあなをあけて水(みず)をくんでいると、一(いち)ぴきのカマスがあらわれました。エメーリャがそのカマスをつかまえると、カマスは「わたしを川(かわ)にもどしてくれたら、あなたをお金(かね)もちにしてあげますよ。」と言(い)ったのです。
 ロシアのむかしばなしです。
  えほん



宮下すずか/作  (偕成社)

 小学生(しょうがくせい)のすうくんは、おじいちゃんとおばあちゃんから旅行(りょこう)のおみやげをもらいました。それは、「見(み)ざる、聞(き)かざる、言(い)わざる」と言(い)われている三(さん)びきの木(き)ぼりのサル。そして、「見(み)ざる、聞(き)かざる、言(い)わざる」がどういうことなのか、おじいちゃんから教(おし)えてもらったすうくん。「見」「聞」「言」の漢字(かんじ)を見(み)て、それぞれの字(じ)に「目(め)」「耳(みみ)」「口(くち)」の文字(もじ)が入(はい)っていることに気(き)づきます。  
  低学年から



はやみず陽子/作  (佼成出版社)

 啓太(けいた)の家(いえ)の庭(にわ)は、パパが植(う)えた木々(きぎ)がたくさん生(お)いしげっています。そんな庭(にわ)に何(なに)か生(い)き物(もの)がいることに気(き)づいた啓太(けいた)。友(とも)だちと一緒(いっしょ)にその生(い)き物(もの)を保護(ほご)しようと思(おも)い、捕獲器(ほかくき)をしかけます。翌日(よくじつ)、その捕獲器(ほかくき)に入(はい)っていたのは二匹(にひき)のモルモット。啓太(けいた)はそのモルモットを飼(か)おうと考(かんが)えますが、家(いえ)には、これまで啓太(けいた)が拾(ひろ)ってきたたくさんのペットがいて、これ以上(いじょう)新(あたら)しい動物(どうぶつ)は飼(か)えそうにありません。そこで、啓太(けいた)は動物愛護(どうぶつあいご)センターをたずねますが・・・。 
  中学年から



井上林子/作  (フレーベル館)

主人公(しゅじんこう)のアミコは転校(てんこう)したばかり。ある日(ひ)、学校(がっこう)の図書室(としょしつ)で、思(おも)いがけず一冊(いっさつ)の本(ほん)を借(か)りることになってしまったのです。本(ほん)のタイトルも見(み)ずに、一番(いちばん)近(ちか)くの本棚(ほんだな)から適当(てきとう)に選(えら)んだその本(ほん)は、編(あ)み物(もの)の本(ほん)。アミコは、前(まえ)の学校(がっこう)の友達(ともだち)のためにマフラーを編(あ)もうと決心(けっしん)しますが、思(おも)うようにうまくはいきません。そんな時(とき)、本(ほん)のカバーの裏側(うらがわ)に書(か)かれている『ニットカフェ・モヘア』の地図(ちず)を発見(はっけん)します。 
  高学年から