令和4年度2月号



  山本悦子/著  講談社
 
   今やマスクを着けているのは当たり前の世の中になってしまいましたが、3年前は大事な式典などでは外すことがあたりまえでした。知っていましたか?たった3年で世の中はめまぐるしく変化しました。
顔にコンプレックスがありマスクを外すことに恐怖を感じる人、生き別れた母が会いに来てくれるかもしれないとフェイスシールドを選ぶ人、自分の髪を抜く抜毛症を抱え、リモート授業なら出られるかもと思う人など、ありそうなお話の数々。コロナ禍での中学生ならではの様々な思いが入り混じります。あなたは今の状況を、どう過ごしていますか?







『考えたことなかった』

  魚住直子/作 偕成社

 主人公である中学2年生の颯太は、ある日突然ネコに声をかけられ「ネコの姿でいいから、若いころの自分に会って忠告したかった」と。そのネコは未来からやってきたのだといいます。颯太の家は女性が家事をやり、男性はやらなくていい、という風習があります。しかしこのままいけば颯太の未来はとんでもないことに・・・。
世界の中でも日本は根強いジェンダーギャップがあります。「男だから」「女だから」という価値観にとらわれない考え方を、改めて見直してみませんか?ちなみに家事を給料に換算すると月額25万円だそうです。




『中学生の おうちノート術』

     みおりん/著   実務教育出版 

 自宅学習でノートを使ったときに、マーカーの色がカラフルすぎて、ごちゃごちゃになった経験がありませんか?線を引いていたら全部大事なとこに見えてきますよね?学校で使う「学校ノート」ではなく、自宅で勉強するために使う「おうちノート」の活用術をこの本では学ぶことができます。ノート選びも、A罫、B罫、方眼罫と種類に分けて、メリットデメリットをくわしく解説!そして、5教科に合わせたノート作りも必見です。見た目よしで何度でも見返せる。役に立つ自分だけのノートを目指しませんか?






『世界を平和にする第一歩』

  河出書房新社/編   河出書房新社 
 
 ―安全な場所で心豊かに生活したい―
世界で起こっている戦争や紛争を見ているとそう願わずにいられませんし、戦っている人はそう望むがゆえの行動なのかもしれません。この本は作家だけにとどまらず、アイドルや書店員と様々な職業の人たちが平和についてとことん考え、持論を展開しています。中学生でも共感できる内容がきっとあるはずです。世界中のすべての人が平和に暮らすという事が、いかに難しいのかがわかり、自分には何ができるのかを考えてみるきっかけになるかもしれません。





『苦手から始める作文教室』

   津村記久子/著    筑摩書房

 長い休みについてくる、最大かつ最後まで手つかずになりがちなアレ…。そう「作文」です。終わらないと安心して始業式前日をゆっくり過ごせません。著者の津村さんは「文章が書けるといいことがある。」と答えます。SNSでも、見た人が写真と文章にグッとくるかそうでないかで「いいね」の数は変わりますよね。そして思ったこと、考えたことは忘れる前にメモをとる!この本では相手が「読みたい」と思えるような文章のテクニックがたくさん詰まっています。コミュニケーションが苦手で会話では相手に伝わりにくいと感じている人も必見です