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おすすめの本
 

No.734  令和4年11月

『ウシのげっぷを退治しろ』『「源平」御朱印ガイド』
大谷 智通/著 小林 泰男/監修 旬報社

 今から8千年ほど前にウシは家畜化され、ミルクや乳製品、肉などの食材や革製品をもたらし私たちの生活を支える存在とも言えます。ところが、そのウシが吐くげっぷに含まれるメタンが地球温暖化や気候変動に大きな影響をおよぼしていると問題視されています。
 本書では、改めて地球が置かれている現状を解説し、メタンのげっぷを減らし、私たちがウシと共に生きていけるように取り組まれている研究を紹介しています。身近な存在のウシを知り、新しい畜産の姿を見出す必要があります。
(Y.O)
「源平」御朱印ガイド編集室/著 メイツ出版

 神社やお寺を参拝した証である「御朱印」。この本では、「源平」ゆかりの神社仏閣で授与される御朱印を集めています。
 まずは源氏と平氏の栄枯盛衰の歴史を軽くおさらい。次は、北は岩手県から南は宮崎県まで点在する「源平」ゆかりの神社仏閣の場所をチェックしていきます。そして本編では、数々の御朱印で目を楽しませつつ、それぞれに語り継がれてきた「源平」のエピソードを楽しめます。
 最後は、自治体の発行する「御城印」や「武者印」の紹介もあります。オールカラーで、見ごたえ・読みごたえのある一冊です!
(A.K)
『迷える東欧 ウクライナの民が向かった国々』『気象予報士という生き方』
三木 幸治/著 毎日新聞出版

 ロシアの侵攻により、ウクライナから延べ1000万人以上が国外に避難しました。隣国のポーランド、ルーマニアやハンガリーなどの東欧諸国は、多くのウクライナ市民を受け入れました。
 しかし、避難民への対応は国によって異なります。多くの東欧諸国は2000年代に「完成した民主主義国家」とみなされ、EUに加盟しましたが、現在、強権主義の揺り戻しに見舞われ、様々な問題を抱えています。
 その問題がウクライナからの避難民にどう影響しているのか、2016年から4年間、中・東欧16ヵ国を担当する特派員を務めた筆者が東欧諸国の現状を紐解きます。
(S.M)
森田 正光/著 イーストプレス

 アナウンサーや人気アイドルも受験するなど、注目度が高まっている「気象予報士資格」。合格率4~5%という難関ですが、資格制度ができて以来ずっと人気がある資格です。天気予報は、毎日の生活に欠かせないことはもちろんですが、“今”の天気を研究することで“未来”を守れるかもしれない、次世代のための仕事でもあります。
 この本では、日本最年長お天気キャスターである森田正光氏が、自身の経験を振り返りながら、業界の歴史や気象予報士の仕事内容を紹介。長年、お天気キャスターを務めている森田氏ならではの、波乱万丈の気象予報士エピソードは必読です。
(A.K)

『イラストで楽しく学ぶ!食中毒の知識』『ニャタレー夫人の恋人~世界文学ネコ翻案全書』
伊藤 武・西島 基弘/著 おの みさ/絵 講談社
           
 食物が原因で起こる健康障害「食中毒」。本書では、そんな食中毒について、原因や過去の事例、予防方法を紹介しています。文章だけでなくカラーイラストでの説明もあり、分かりやすく学ぶことができます。
 食中毒にはアニサキスのような微生物によるもの、フグやジャガイモなどの自然毒によるものや洗剤など化学物質によるものなど、様々な種類があります。しかし、発生要因を知って予防対策を実施すれば、大幅に減らすことができると著者は記しています。
(M.O) 
菊池 良/著 幻冬舎

 新進気鋭の作家、クリフォード・ニャタレーと結婚をした、コニー・ニャタレー。通称、ニャタレー夫人。誰もが羨む、幸せな結婚生活を送るはずでした。しかし、夫は毎週末には友人を招き、マタタビをかいでは難しそうな会話ばかり。ちっとも夫人の“毛づくろい”をしてくれません。そんなある日、ニャタレー夫人は、森番のオリバーと出会い、一緒にひなたぼっこをする仲になってしまったのです…。
 世界の名作の登場人物が、猫になったら?ニャンともユニークな名作案内。その時代の世相や作品の背景も解説されています。
(Y.N)