朝(あさ)です。小学三年生(しょうがくさんねんせい)のヒナちゃんはひっこしたばかりで、ともだちもいません。学校(がっこう)に、いきたくないなと思(おも)いながら、じぶんのみどり色(いろ)の歯(は)ブラシをとって口(くち)にくわえると、歯ブラシが口の中(なか)でうごきました。歯ブラシはなんとワニだったのです。このおっさんのようなワニ、さびしい人(ひと)にしか見(み)えないおばけだといいます。「ちこくしちゃうからまたあとで」っていったのに教室(きょうしつ)までついてきたワニのガルド。おばけだから見(み)えないはずですが、同(おな)じクラスでモデルの仕事(しごと)をしているアヤカちゃんがこっちを見ていました。どうやらガルドのことが見えるようです。