令和4年12月号



ローラ・キャソン/さく アーノルド・ローベル/え こみや ゆう/やく 好学社

 トット・ボトットはちいさなおとこのこ。あるひ、おとうさんは、いちばへでかけ、トット・ボトットに、あたらしいちいさなたてぶえをかってきてくれました。ジャングルのおくふかくのインドボダイジュのきのしたで、たてぶえをふいて、「ともだちでてこい、でてこいこい。でてきてぼくとあそぼうよ!」といいました。すると、カエルたちがやってきて、ムクドリたちもとんできて、ヘビたちもしゅるしゅるっとやってきて…。あれ?まだまだいきものがやってくるみたいです。






香桃 もこ/作 岡田 よしたか/絵 福音館書店 

 せっしゃは、にんじゃでござる。くるしいしゅぎょうをつみかさね、『イカにんじゅつ道場(どうじょう)』をひらくことにしたでござる。しかし、なかなか弟子(でし)がこない。ああ、おなかがすいたなあとおもっていると、魚(さかな)のキスがまっていた。カニがだいこうぶつだが、すぐににげられてしまうのでにんじゅつをならいたいというのだ。それなら、<くもがくれのじゅつ>がぴったりでござる。せっしゃは、すな地(ち)にいしきをむけると、体(からだ)がすなの色(いろ)にかわった。だが、キスがまねをしても、いっこうにすなの色にならない。せっしゃは体(からだ)でおしえようとしたが…。



        低学年から

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「ワニのガルド」

おーなり 由子/作・絵 偕成社

 朝(あさ)です。小学三年生(しょうがくさんねんせい)のヒナちゃんはひっこしたばかりで、ともだちもいません。学校(がっこう)に、いきたくないなと思(おも)いながら、じぶんのみどり色(いろ)の歯(は)ブラシをとって口(くち)にくわえると、歯ブラシが口の中(なか)でうごきました。歯ブラシはなんとワニだったのです。このおっさんのようなワニ、さびしい人(ひと)にしか見(み)えないおばけだといいます。「ちこくしちゃうからまたあとで」っていったのに教室(きょうしつ)までついてきたワニのガルド。おばけだから見(み)えないはずですが、同(おな)じクラスでモデルの仕事(しごと)をしているアヤカちゃんがこっちを見ていました。どうやらガルドのことが見えるようです。





佐藤 まどか/著 PHP研究所

 わたし林万希奈(はやしまきな)は、放課後(ほうかご)子ども教室(こどもきょうしつ)が居場所(いばしょ)だ。家(いえ)では兄(あに)と弟(おとうと)がうるさいし、両親(りょうしん)は共働(ともばたら)き。それに仲良(なかよ)しだったさやかは、バイオリンの練習(れんしゅう)があって離(はな)れてしまった。ここにいる高学年(こうがくねん)は、愛(あい)ちゃん、健太(けんた)、タヌ、わたしの4人(にん)。みんなそれぞれ抱(かか)えているものがある。
 ある時(とき)、健太がブリキ缶(かん)でミニパーカッションもどきを作(つく)っていた。たたいてみると、けっこういい音(おと)がする。「みんなで作ってみない?」という健太の提案(ていあん)からわたしたちは、本格的(ほんかくてき)なパーカッション作(づく)りを始(はじ)めた。