令和4年10月号



中川 ひろたか/文 ロケットくれよん/原案 北村 人/絵 世界文化社

 なんきょくに、いちわのペンギンがいました。ペンギンは、あほうどりから「とりのくせに、とべないなんて」と、いつもからかわれていました。つばさをバタバタと、うごかしてみますが、うきあがることもできません。すると、どこからか、たのしいうたがきこえてきました。ひょうざんのうえで、あざらしのきょうだいがうたっています。ペンギンは、そらをとんでみたいと、アザラシにつたえました。すると、「およげるとりなんて、よのなかにいやしないよ」といわれ…。






村上 しいこ/作 角 裕美/絵 あかね書房 

 イガグリくんが学校(がっこう)からかえると、「ともだちにいじわるしてるんだって?」と、かあちゃんにおこられた。休(やす)みじかんにとっくみあいをしていて、スターくんがきょうはやりたくないっていってたから、「もうなかまに入(い)れてあげない」といったことがげんいんのようだ。きょうだって、いっしょにバトルしてたのに、なかまはずれとかぜったいにありえない。おれはわるくないのに、むねの中(なか)がもやもやする。
 つぎのひ、こうえんにあそびにいくと、ブランコをゆずらない上級生(じょうきゅうせい)や、いぬをはなしがいにしているおじさんをみて、あることにきがついた。



        低学年から

>>>本のよやくはここからできます

「おもちゃ屋(や)のねこ」

リンダ・ニューベリー/作 田中 薫子/訳 くらはし れい/絵 徳間書店

 テオおじさんのおもちゃ屋(や)に、小さくてきれいなねこがやってきました。どこから来(き)たのかだれにもわかりません。ハティは「クルリン」という名前(なまえ)をつけました。なぜかクルリンがお店(みせ)に来(き)てからは、おもちゃがよく売(う)れるようになり、お店(みせ)には売(う)っていない木箱(きばこ)が見(み)つかるようになりました。
 あるとき、白髪(しらが)まじりの女の人(おんなのひと)と、頭(あたま)の毛(け)がうすい男の人(おとこのひと)がお店(みせ)に来(き)ました。なにも買(か)わずによくお店にくるだけなので、なんだかへんです。ハティが二人(ふたり)をよく見(み)ていると…。





安田 登/著 亜紀書房

 算数(さんすう)の授業中(じゅぎょうちゅう)に7の倍数(ばいすう)を答(こた)えられず、みんなから笑(わら)われてしまった、たつき。どこか知(し)らないところに行(い)ってしまいたいと思(おも)っていると、不思議(ふしぎ)な町(まち)に迷(まよ)い込(こ)んでしまった。そこで見(み)つけたのは、「見捨(みす)てられた店(みせ)」。その中(なか)で、三千三百年以上(さんぜんさんびゃくねんいじょう)も前(まえ)の古代文字(こだいもじ)が刻(きざ)まれたオクラル・ボーン(魔法(まほう)のほね)を見(み)つけた。ハワイに住(す)んでいるおじいちゃんに助(たす)けてもらいながら、文字(もじ)を解読(かいどく)していくと、生贄(いけにえ)にされる羌族(きょうぞく)のことが書(か)かれていた。羌(きょう)の人(ひと)たちを助(たす)けるために、たつきは風(ふう)太(た)とかおるとともに、古代中国(こだいちゅうごく)へタイムスリップ。羌(きょう)の人(ひと)たちを無事(ぶじ)に救(すく)い出(だ)すことができるのか?