新(あたら)しいクラスになじめないそうた。学校(がっこう)からの帰り道(かえりみち)、なかまに入(はい)りたいなあと思(おも)っていると、『だいじょうぶ話(はな)しかけてごらんなさい』と、どこからか声(こえ)がした。声をたどっていくと、リサイクルショップのなかで、カピバラのぬいぐるみがしゃべっている。どうやらおとなには声が聞(き)こえないらしい。カピバラは「だいじょうぶ」という名前(なまえ)で、もちぬしのまりちゃんをさがしてほしいということだった。まりちゃんの家(いえ)は一軒家(いっけんや)で、まどの外(そと)にえんとつが見(み)えるという。それから、ぼくとだいじょうぶは、まりちゃんをさがすことにした。