令和4年8月号



エズラ・ジャック・キーツ/さく 石津 ちひろ/やく 好学社

 もうすぐ、あたらしいぼうしがくるの!ジェニーはおばあさまからのプレゼントをたのしみにしていました。でも、とどいたのは、おしゃれではない、さびしいぼうしでした。ジェニーは、がっかりしてぼうしをベッドのしたにしまいこみました。ランプシェードやぴかぴかのなべをかぶってみたけれど、ぼうしとしては、ちっともよくありません。
 あくるあさ、きょうかいへいくと、まわりのひとたちのぼうしは、ていえんにさく、はなのよう。ところが、きょうかいをでると、たくさんのとりがいて…。






苅田 澄子/作 つちだ のぶこ/絵 文溪堂 

 だいくんは、さんすうでつかうおはじきをわすれてしまいました。だいくんは、よくわすれものをしてしまうのです。おこられるのやだなー、そうおもいながらきょうしつのうしろでさかだちをして、「さかさまになあれ…。」とじゅもんのようにつぶやきました。『さかさま』にほめられるといいなあとおもったからです。すると…さんすうのじかん、おこられるとおもったらせんせいから「えらい!」とほめられてしまいました。なおくんのテストのてんすうがわるくてもせんせいは、ほめています。これってもしかしてほんとうに『さかさま』になっちゃった!?



        低学年から

>>>本のよやくはここからできます


魚住 直子/作 朝倉 世界一/絵 ポプラ社

 新(あたら)しいクラスになじめないそうた。学校(がっこう)からの帰り道(かえりみち)、なかまに入(はい)りたいなあと思(おも)っていると、『だいじょうぶ話(はな)しかけてごらんなさい』と、どこからか声(こえ)がした。声をたどっていくと、リサイクルショップのなかで、カピバラのぬいぐるみがしゃべっている。どうやらおとなには声が聞(き)こえないらしい。カピバラは「だいじょうぶ」という名前(なまえ)で、もちぬしのまりちゃんをさがしてほしいということだった。まりちゃんの家(いえ)は一軒家(いっけんや)で、まどの外(そと)にえんとつが見(み)えるという。それから、ぼくとだいじょうぶは、まりちゃんをさがすことにした。






まはら 三桃/著 しまざき ジョゼ/絵 講談社

 かがやき子(こ)ども病院(びょういん)の院内学級(いんないがっきゅう)に通(かよ)うみんなの楽(たの)しみは、良志(りょうじ)の創作物語(そうさくものがたり)をきくこと。ある時(とき)“氷の女王(こおりのじょおう)”の話(はなし)をしてくれたが、良志(りょうじ)は疲(つか)れて途中(とちゅう)で寝(ね)てしまった。続(つづ)きを良志にきいてみると、書(か)きとめておいたノートが消(き)えたという。そんな時(とき)、看護師(かんごし)の風間(かざま)さんが「ある人(ひと)が隠(かく)したの」と言(い)った。ノートを探し出(さがしだ)すために、みんなでトレジャーハンターチームを結成(けっせい)したが、院内(いんない)にはお医者(いしゃ)さんや看護師さんがいる。誰(だれ)にも気(き)づかれずにノートを見(み)つけ出(だ)すことができるのか?