令和4年6月号



大塚 健太/作 柴田 ケイコ/絵 パイインターナショナル


 みんながわたしのことを 「ナマケモノ」とよんでいるそうです。でも、わたしは…なまけていません。もりのみんなから、あさのラジオたいそうにはいかないし、もりのおおそうじをしたときもさぼっていたといわれるけれど、ねていただけなのです。もりにおきゃくさんがきたときも、きにぶらさがったまま、ちゃんとあいさつしましたよ。だからなまけていません。でもね、そろそろきからおりますよ。なぜかというとね…。







工藤 純子/作 吉田 尚令/絵 金の星社

 ももは、一年生(いちねんせい)になってからわすれものをしたことがありません。わすれものがしんぱいで、朝(あさ)から五回(ごかい)もランドセルの中(なか)を見(み)ました。にもつをたくさんもって学校(がっこう)までよろよろ歩(ある)いていると、同(おな)じクラスのかずまくんに「ヤドカリみたい」といわれてしまいました。かずまくんは、クラスでわすれものナンバーワン。教科書(きょうかしょ)もノートもぜーんぶ学校(がっこう)においているというのです。そんなのずるい!
 学校(がっこう)につくと、先生(せんせい)が「しゅくだいのかんじれんしゅうノートを出(だ)してください」といいました。かずまくんどうするんだろう。ももがドキドキしていると、かずまくんは…。



        低学年から

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くすのき しげのり/作 酒井 以/絵 講談社

 究(きわむ)は、かおりと愛(あい)、友(とも)だちのハカセと転校(てんこう)してきた令子(れいこ)と大作(だいさく)に空ノ青町(そらのあおまち)を案内(あんない)することにした。骨董品(こっとうひん)や古美術(こびじゅつ)の店(みせ)『古珍堂(こちんどう)』によった6人(にん)は、お宝(たから)さがしをすることに。その時(とき)、店主(てんしゅ)の中山(なかやま)さんは底(そこ)がない縄文土器(じょうもんどき)を見(み)せてくれた。子(こ)どものころに拾(ひろ)って、たいせつにしているのだという。そこで究(きわむ)たちは、少年鑑定団(しょうねんかんていだん)を結成(けっせい)した。
 古珍堂を出(で)て、展望台(てんぼうだい)へ向(む)かっていると、いっしょに連(つ)れてきた犬(いぬ)のトレジャがウォン!とほえた。掘(ほ)った土(つち)の中(なか)を見(み)てみると、縄文土器のようなものだった。






日向 理恵子/作 alma/絵 PHP研究所

 タケルはしょっちゅうラジオをきいている。夜中(よなか)に目(め)がさめてしまったので、ラジオをきこうとすると、ザザ、ザザ…とノイズがしばらくつづいたあと、人間(にんげん)の声(こえ)じゃない音(おと)がした。そのラジオをきいてから、ぼくらの町(まち)で不思議(ふしぎ)なことが起(お)こり始(はじ)めた。公園(こうえん)のすみにとまっている、きみょうなおんぼろワゴン車(しゃ)。そのワゴン車の近(ちか)くで見(み)たことりが飼(か)っていた猫(ねこ)のポーに似(に)た生き物(いきもの)。そして空(そら)には、銀色(ぎんいろ)にくっきりと光(ひかり)かがやく巨大(きょだい)なクラゲのような飛行物体(ひこうぶったい)がとつぜん浮(う)いている。ラジオと光(ひかり)は関係(かんけい)あるのか、ぼくはミツヨシと一緒(いっしょ)に謎(なぞ)を探(さが)すことにした。