令和3年度1月号


『団地のコトリ』

 八束 澄子/著  ポプラ社

 美月はバレーボールに情熱を注ぐ中学三年生。幼い頃から団地で暮らしているので、同じ団地に住む柴田のじいちゃんのことも昔から知っています。柴田のじいちゃんは三年前に奥さんを亡くしてから一人で生活しているはず。しかしある日、じいちゃんの部屋から、じいちゃん以外の人の気配を感じたのです。




『AIの時代を生きる』

 美馬 のゆり/著  岩波書店
 
 スマートフォンに搭載されている音声アシスト機能やお掃除ロボット、セルフレジなど…。それらにはAI(人工知能)が活用されています。普段はあまり意識していないかもしれませんが、私たちの身の回りにはすでに多くのAIが活用されているのです。そして、今後ますますAIの存在感は増し、より快適に暮らせる世の中となるでしょう。では、AIやロボットと共生する時代に必要なスキルや知識とは?長年にわたって研究してきた著者と一緒に考えてみませんか。




『凛として弓を引く』

 碧野 圭/著  講談社

 高校入学直前に名古屋から東京へ引っ越してきた主人公の楓。家の近所を知るために足を踏み入れた神社で彼女は弓道を目にします。胴着に身をつつんだ人たちが矢をつがい、放たれたその矢は的の真ん中へ。カッコいいと見とれる楓に、体験教室のお誘いがきたのです。
 そして、体験教室初日。すぐに弓を引かせてもらえると思っていた楓は、お辞儀の仕方や弓の持ち方、立ち方など、説明ばかりの教室に微妙な感じを抱きますが…。




『「心」のお仕事』

 河出書房新社/編 河出書房新社
  
 みなさんの「心」は元気ですか?
 心の状態は目に見えないもので、百人百様。そんな「心」を扱うことを仕事としている24人が、その職業に就いた理由や日々の仕事について、また、仕事の面白さや苦労について綴っています。精神科医や心理士(師)、看護師やソーシャルワーカーなど、職業はさまざま。たくさんのアドバイスもありますので、将来、「心」の仕事に就きたいと思っている人は、ぜひ読んでみましょう。
 



『図解でわかる14歳からの宇宙活動計画』

 インフォビジュアル研究所/著  太田出版
 
 日本の民間人が初めてISS(国際宇宙ステーション)に滞在しているというニュースが流れたばかりですね(2021年12月9日)。宇宙旅行が現実のものとなり、宇宙がどんどん身近に感じられてきたのではないでしょうか。
 世界の宇宙をめぐる出来事は2019年を境に大きく変化し、新たな宇宙事業は2100年代まで計画されているそう。これから先、人々は宇宙で何をしようとしているのでしょうか。未だ解明されていない謎の多い宇宙で、今後どのようなことが起こっていくのか、この本で学びませんか。