令和3年12月号



ダン・リチャーズ/ぶん エリック・バークレー/え
おがわ ひとみ/やく 評論社

 むかしむかし、あるくにに、こどもをほしいとおもっている、おうさまとおうひさまがいました。あるひ、ふたりはようせいに、「こどもがほしいんです、どんなこでもいいです」とおねがいしました。
 つぎのまんげつのよる、げんかんに、かけよると、なんとあらわれたのは、子ヤギでした。ふたりはしぶしぶ子ヤギをおうちにつれていき、なんとかそだてようとします。ぶじに、かぞくになれるのでしょうか。





三田村 信行/作 あさくら まや/絵 あかね書房

 まよなかにひらくふしぎなレストラン<ふしぎ亭(てい)>は、らいおんシェフとひつじママのお店(みせ)です。きゅうに大(おお)きな音(おと)がしたのでとびだすと、店の前(まえ)に大きなトラックがとまっていました。うんてん手(しゅ)は、うんてんちゅう、ねむくなってしまったのです。うんてん手は、いつもひどいねむけにおそわれるので、ねむけをさますスープをちゅう文(もん)しました。「魔法(まほう)の植物図鑑(しょくぶつずかん)」を見(み)ると、ざいりょうにはめざまし草(そう)がひつようだとかかれています。でも、めざまし草はきけんな、がけに生(は)えていて…。


        低学年から

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村上 しいこ/作 中田 いくみ/絵 童心社

 「ためいき図鑑(ずかん)」を作(つく)ることになった、たのちんの班(はん)。授業参観(じゅぎょうさんかん)でひろうすることになっている。メンバーは、たのちんのほかに、コーシローと小雪(こゆき)、七保(ななほ)、そして、保健室登校(ほけんしつとうこう)の加世堂(かせどう)さん。加世堂さんは、絵(え)がじょうずだし、これをきっかけに教室(きょうしつ)にこられるようになったらいいなと、図鑑の絵をかいてもらおうと思(おも)っていた。ところが次の日(つぎのひ)、小雪が絵をかくといいだしたのだ。しかも、ほかのメンバーに加世堂さんに絵をかいてもらいたいと話(はな)したらもめてしまって…。「あーあ。」とたのちんからでてくるのは、ためいきばかりだった。





ミロ・ガヴラン/著 ao/絵 山本 郁子/訳 国土社

 ペーロは、ユリッツァと親友(しんゆう)だ。好(す)きな子の話(はなし)もするし、遊(あそ)びに行(い)くのもいつもいっしょ。でも、家(いえ)に帰(かえ)るとペーロはうんざりしていた。家では、お母(かあ)さんと二人きりだし、クリスマスだって家に集(あつ)まるのは、おばあちゃん、おばちゃん、その娘(むすめ)のバルバラ。この家は女(おんな)の人ばかりで、いつも話は料理(りょうり)やファッション、恋愛映画(れんあいえいが)ばかりなのだ。バスケットボールの試合(しあい)がテレビであっても、見(み)せてはくれない。ペーロは、父親(ちちおや)と男(おとこ)の兄弟(きょうだい)がほしいのに、お母さんは男に批判的(ひはんてき)で、再婚(さいこん)する気(き)がないみたい。ペーロからその話を聞(き)いたユリッツァは、いいことを思(おも)いついた。