令和3年11月号


バーバラ・ロウエル/ぶん ダン・アンドレイアセン/え
ひさやま たいち/やく評論社


 スパーキーは、しろじにくろいブチがあるスパイクというイヌをかっている。スパイクはいえにはいりたいときベルをならし、50いじょうのことばをしっている。じかんだってわかっているし、なにをたべてもへっちゃら。どんなイヌよりやんちゃでかしこい。そして、スパーキーは、まんががだいすきだ。ただし、まんがをかくことはむずかしい。じぶんのえは、まだまだだ。ところが、スパイクをみていて、すてきなかんがえがうかんだ。


斉藤 倫/作 fancomi/絵 偕成社

 みなさんはオカピをしっていますか?シカやウマににているけれど、しましまがあって、みみやかおのかんじは、ロバにもにています。そんなふしぎなどうぶつです。
 あるよる、オカピとしいくいんさんは、よっつにわれたような、きれいな月(つき)をながめていました。しいくいんさんは、「よつば月(づき)だ。」といいました。よつば月のよるには、どうぶつたちのねがいがなんでもかなうというのです。オカピは「どうぶつえんじゅうの、こやや、さくのかぎをぜんぶあけといてください。」とおねがいしました。ねがいがかなったオカピは、どうぶつえんのみちをあるきだしました。


        低学年から

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「コレットとわがまま王女(おうじょ)」


ルイス・スロボドキン/作 小宮 由/訳 瑞雲舎

 コレットは、町長(ちょうちょう)とおくさん、ペットのこねこのシュシュとグラースの町(まち)でくらしています。そのグラースの町に体調(たいちょう)をくずしたポーリーン王女(おうじょ)がくることになりました。王女さまといっても、声も大きくガラガラで、白髪(しらが)まじりのおばさんです。王女は、医者(いしゃ)からしずかな場所(ばしょ)ですごすように言(い)われ、町長は町をしずかにするために、あたらしい法律(ほうりつ)をつくりました。
 いよいよポーリーン王女がやってくる日。
コレットは、これまでほんものの王女さまを見(み)たことがなかったのでとても楽(たの)しみにしていましたが…。 




野見山 響子/文絵 理論社

 朝(あさ)、目(め)が覚(さ)めたらやっぱり雨(あめ)でした。雨が続(つづ)いて今日(きょう)でちょうど一週間(いっしゅうかん)。白うさぎのイナバさんは、雨が苦手(にがて)です。買い物(かいもの)をさぼっているうちに、家(いえ)にはろくに食(た)べるものがなかったので、スーパーマーケットへ行くことにしました。スーパーにつくと、「お客(きゃく)さん、お客さん」と呼(よ)ばれました。ふりむくと、目にとびこんできたのは『たいやき』の文字(もじ)。おじさんがたい焼(や)きの屋台(やたい)を出(だ)していました。お腹が空(す)いていたイナバさんは、たい焼きを買(か)って、一匹(いっぴき)平(たい)らげると、エレベーターへ乗り込(のりこ)みました。すると、ついたところはなんと、子どもたちだけが行(い)ける秘密(ひみつ)の遊園地(ゆうえんち)でした。