『少女と少年と海の物語』
クリス・ヴィック/著 東京創元社 ビルを含め7名のクルーは14歳から16歳までの男性。みんなで力を合わせヨットで航海中です。が、激しい嵐が彼らを襲い、ヨットが転覆してしまいました。激しすぎる波のせいで救命ボートに乗れなかったビルは、手漕ぎボートに乗って一人で大西洋を漂流しています。そんな時、浮いた樽の上に横たわる少女・アーヤを見つけたのです。僅かな食料を二人で分け合い、英語やフランス語、身ぶりを使って、お互いの意思を通じ合わせようと努力します。
『クジラの骨と僕らの未来』
中村 玄/著 理論社 小さな頃から生き物が大好きで、中学生の頃にはお小遣いをはたいて爬虫類を飼ったことから「ハチュウ」という変なあだ名で呼ばれていた少年。それがこの本の著者です。彼はこれまでに多くの生き物を飼い、その種類は哺乳類、鳥類、昆虫類など多岐に渡ります。生物に対する熱い情熱と好奇心を持ち続け、現在はクジラの研究者になったのです。大変なこともあるけれど、「好き」なことを仕事にできるって素敵なことだと思いませんか。
『ミライを生きる君たちへの特別授業』
ジュニスタ編集部/編 岩波書店
この本は、東京都内の中学校で実際に行われた授業がまとめられたものです。大木亜希子さんは、アイドルを経験後、どのようにして夢をつかみ、作家になったのかを、また、春名風花さんは、いじめに関する言葉について、数冊の本の紹介とともに自分の考えを話しています。
生きる上で全く不安がないという人はおそらくいないでしょう。ミライを生きる皆さんに伝えたい、人生の先輩たちからのメッセージがたくさんつまっています。
『ライブラリー・ツインズ』
日野 祐希/著 アリス館 中学3年生の菜織は付属高校への内部進学を考えています。しかし1学期の成績が振るわなかったため、内部進学の枠に入れませんでした。そこで、先生から救済措置として、大学のホームカミングデイで図書館のイベントを手伝うよう言われます。成績には何の問題もない双子の弟の健史も、菜織のお目付け役としてボランティアに参加です。
5日間のボランティアは、特別展示される‟世界の三大美書”にちなんだ企画展示の制作。果たして2人の活動はどうなるのでしょうか。そして菜織は無事に内部進学決定となるのでしょうか。
『あたらしいお金の教科書』
新井 和宏/著 山川出版社
現代は、電子マネーやクレジットカードなどの決済手段があり、仮想通貨、地域通貨などが運用されています。お金について知らなければならないことが増えてきているのです。では、みなさんにとって便利で大切な「お金」とは何なのでしょうか。
幸せなお金を手に入れる方法や幸せなお金の活かし方など、幸福度を高めるためにはどうすればよいのか、正しい金銭感覚を身に付け、よりよいマネーライフを送るためにも読んでおきたい一冊です。