令和3年度10月号


『イーブン』

 村上 しいこ/著  小学館

 友達とのけんかにより学校に行くことができなくなってしまった美桜里。母親から昼間は祖母の家に行くよう提案されます。祖母は、手芸が得意で、作った編みぐるみやマスコットを手づくり市に出店しています。そこで出会った祖母の知り合いのおじさんや16歳のトム。さらに、ママと離婚してしまったパパとのやりとりは、美桜里にいろいろなことを考えるきっかけを与えてくれます。




『人類がもっと遠い宇宙へ行くためのロケット入門』

 小泉 宏之/著  インプレス
 
 夢の宇宙旅行がいよいよ現実のものになろうとしています。では、宇宙へ行くためのロケットはどこまで進化しているのでしょうか。
 この本では、身近になってきた宇宙がいったいどんなところなのか、また、ロケットの加速の仕組みなどが説明されています。
 
多くの新規プレーヤーが参入する新たな時代を迎えた宇宙開発。まだまだ、莫大な費用が必要ですが、宇宙旅行への夢が膨らむ一冊です。



『サヨナラの前に、ギズモにさせてあげたい9のこと』

 ベン・デイヴィス/著  小学館

 ジョージの愛犬・ギズモはまもなく14歳を迎えます。父さんと母さんが子犬の時から飼っているので、ジョージは生まれた時からギズモとずっと一緒です。
 
ある日、ギズモの様子が明らかにいつもと違い、ぐたっと横になったまま動きませんでした。お医者さんが言うには、ギズモには元気に過ごせる時間があまり残っていないとのこと。ジョージはギズモがいなくなってしまう前に一緒にやりたいことを考えます。




『Fができない』

  升井 純子/作  文研出版
  
 自分の思いをうまく伝えられなかったり、周りから浮いてしまったりと、これまで肩身のせまい思いをしてきた直大は、中学校生活のスタートに大きな不安をいだいています。そんな彼が、大学進学のために家を出て行く兄から「Fができるようになったら、教えてやるよ。」とギターをもらったのです。高校時代にバンド活動をやっていた兄とは違って、直大には弾き方が全くわかりません。それで、ネットで調べながらギターコードを覚えはじめます。
 



『教科書の外で出会う、ぼくらの身のまわりの理科』

 うえたに夫婦/著  河出書房新社
 
 「なぜ鉄は錆びるのか?」や「なぜ森の空気はおいしいか?」など、私たちの日常生活には理科があふれています。しかし、理科に苦手意識を持っている人が多いのも事実のようです。
 この本の主人公・ポコ太は勉強が好きではなく、理科にも興味を持てない中学生。そんなポコ太でも理解できるように、やさしく解説されています。ポコ太と一緒に身近な疑問を面白く解決していきませんか。