令和3年9月号


ペク ヒナ/作 長谷川 義史/訳 ブロンズ新社

 あついよる、みーんなまどをびしびししめて、エアコンとせんぷうきつけて、なんとか、ねむりにつこうとしていた。すると、“ぽた…ぽた…ぽた”とおとがする。それは、お月(つき)さんがとけているおとだった。しっかりものの、はんちょうのおばあちゃんは、おおきなたらいをかかえて、お月さんのしずくをうけた。それからお月さんのシャーベットをつくり、みーんなにわけてあげた。シャーベットは、つめとうて、あまかった。みんなあま~いゆめをみていたが、“こんこんこん…”と、またおとがした。





にしひら あかね/作 福音館書店

 けいくんは、けんだまをもって、あそびにでかけました。「だれか、けんだまする人(ひと)いないかな?」のはらにいくと、けんだまをもった、きつねがいました。けいくんが、おおざらに「かぱ!」と、たまをのせると、きつねも「かぱ!」とたまをのせました。すると、きつねがのせた、たまは、みかんにかわりました。こんどは、ちゅうざらにたまをのせると、きつねのたまは、スイカにだいへんしん!でも、さらからおちてしまいました。スイカがおもすぎたのです。
 こんどは、はやしのなかに、けんだまをもった、たぬきがいました。けいくんは、たぬきとしょうぶしますが…。



        低学年から

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村上 しいこ/作 柴田 ゆう/絵 偕成社

 新(あたら)しく自分(じぶん)の部屋(へや)を作(つく)ってもらったガンちゃん。でもそこは、神(かみ)さまの通り道(とおりみち)だった。ガンちゃんが自分の部屋に入ると、ギョウザがすきなスーさんがあらわれた。スサノオノミコトという神さまらしい。
 次(つぎ)の日、スーさんは学校(がっこう)までついてきた。学校でお願い係(ねがいがかり)になったガンちゃんは、清水(しみず)さんのなやみを解決(かいけつ)しようとするけれど、クラスのみんなは清水さんがにがて。だって、わらわないし、しゃべるのも動(うご)くのも、おそいし。すると、奥歯(おくば)がチクッと痛(いた)んだ。道にはずれたことをいったりしたりすると、スーさんがそういう術(じゅつ)をかけるようだ。




岡田 淳/作 理論社

 スキッパーが借(か)りた『世界(せかい)の昔話(むかしばなし)』の本の中(なか)に、トワイエさんが子どものころの写真(しゃしん)がはさまっていました。そこで、ふたごと一緒(いっしょ)にトワイエさんの<昔話>を聞(き)きに行くことにしました。
 トワイエさんは、写真に写っている場所(ばしょ)は図書館(としょかん)で、そこで体験(たいけん)したおかしな世界のお話をしてくれました。ある日、『世界の昔話』の本を席(せき)に置(お)いたまま、図書館のおもてにあるベンチで昼食(ちゅうしょく)をとることにしました。すると、となりのベンチに黒い服(くろいふく)を着(き)たおばあさんがあらわれて…。
 3人は、トワイエさんのお話に夢中(むちゅう)です。