かこさとし/著 復刊ドットコム
ぴょんとこまちに、うさぎのパンやさんがありました。パンやさんは、まだ、あさのくらいうちにおきて、パンをつくるこうばで、しごとをはじめます。
はじめのしごとは、こむぎこと、パンをふくらませるイーストとみずをまぜて、ねることです。そのパンのもとをおだんごのようにきかいでまるめて、ゆっくりふくらませるきかいにいれます。
そして、いろいろなかたちにしたおだんごを、おおきなオーブンにいれると、いよいよパンやきのはじまりです。
神沢利子/作 井上洋介/絵 ポプラ社 なつのあさ、ウーフがおきて、まどをあけると、おひさまがもりから、かおをだしたところでした。てんきがいいのでウーフは、あたらしいむぎわらぼうしをかぶって、そとへでかけることにしました。
おひさまがゆっくり空(そら)をあるくあいだじゅう、ともだちのツネタとあそびます。むちゅうでかけっこをしていると、とつぜん、かぜがびゅうとふいて、ウーフのぼうしをふきとばしました。「そら、つかまえた。」
ところが、ぼうしはウーフの手をするりとぬけて、空たかくとんでいき…。
ローレンティン妃/作 パウル・ヴァン・ローン/作 西村由美/訳 佐竹美保/絵 徳間書店 ステレは本が好きな女の子です。森(もり)のはずれにおじいちゃんと二人きりでくらしています。
ある時(とき)、たった一冊(いっさつ)しか持(も)っていない本がこわれてしまったので、おじいちゃんが、だれもすんでいないお城(しろ)の中(なか)に「お話(はなし)の図書館(としょかん)」があることを教(おし)えてくれました。お話の図書館のドアを見(み)つけたステレは、やがて図書館で読(よ)んだお話を村(むら)の人に語(かた)るようになります。
ところが、物語(ものがたり)をにくむ魔女(まじょ)がステレにのろいをかけてしまいました。
日向 理恵子/著 六七質/絵 小学館
廃墟(はいきょ)の遊園地周辺(ゆうえんちしゅうへん)では、15年前(まえ)から不審(ふしん)な音(おと)の発生(はっせい)、発行体(はっこうたい)の目撃(もくげき)などが多発(たはつ)している。そのため、幽霊(ゆうれい)や宇宙人(うちゅうじん)がでるなどのうわさが絶(た)えない。遊園地には不思議(ふしぎ)な少女(しょうじょ)、ミカがひとりぼっちで住(す)んでいた。遊園地の取り壊(とりこわ)しが決まった年、停電(ていでん)やボヤ騒(さわ)ぎなどの原因(げんいん)不明(ふめい)の事件(じけん)が小中学校のあちこちでつづいたため、学校は春(はる)からずっと閉(し)まっている。
夏休み、ミカの呼びかけで15歳(さい)以下(いか)の5人の特殊な能力(とくしゅなのうりょく)を持(も)つ孤独(こどく)な子どもたちがやってきた。参加者(さんかしゃ)は日記(にっき)をつけることになっている。その日記帳(にっきちょう)をきっかけに遊園地の謎解(なぞと)きが始(はじ)まった。