令和3年7月号


ねじめ正一/文 北村裕花/絵 鈴木出版

 いよいよ、キリンのくにのなつのキリンピックがはじまります。マラソンは、いちばんにんきのあるきょうぎです。
 スタートするとやっぱりせのたかいキリンのせんとうあらそいになりましたが、ちいさなキリンがあいだをぬって、おいかけます。でも、おいこそうとすると、おおきなキリンたちは、ふといくびをびゅんびゅんおおきくゆらしてじゃまをするので、おいこすことができません。けれども、からだのおおきなキリンたちは、なつのあつさでつかれてきて…。




濱野京子/作 しろさめ/絵 金の星社

 風(かぜ)がやんでもおちない…そんな葉(は)っぱを見(み)かけたら、葉っぱのようせいたちがかくれているかもしれません。葉っぱのようせいは、とても小(ちい)さく、子(こ)どもが大好(だいす)きです。そして、見えるのは子どもだけ。でも、葉っぱのようせいクルミはとてもはずかしがりやで、ほかのようせいたちのようにすぐには友(とも)だちになれません。
 風にまかせてクルミが川(かわ)にたどりつくと、石(いし)だんにいつもひとりぼっちでいる女の子(おんなこ)を見かけました。友だちになりたいと思(おも)っていてもなかなか声(こえ)をかけられずにいましたが、あるとき、女の子にきけんがおとずれます。




        低学年から

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かんのゆうこ/作 北見葉胡/絵 講談社

 ルーチカのすむフェリエの国(くに)に雨(あめ)の季節(きせつ)がおとずれました。
 ある朝(あさ)、あじさいの花(はな)のしげみのそばに真珠色(しんじゅいろ)にかがやく、うつくしいたまごがおちていました。でも、なんのたまごかわかりません。そこで、動物(どうぶつ)や植物(しょくぶつ)にくわしい、やぎのクーリエさんにきいてみることにしました。真珠色だったたまごは、にじいろにかわってきて、図鑑(ずかん)にものっていないたまごでした。
 すると、「みて!内側(うちがわ)から、いきものがたまごをつついている!」たまごに目(め)をやると、銀色(ぎんいろ)にひかるふたつの目が、くるんとうごきました。





横沢彰/作 小松良佳/絵 新日本出版社

 初(はつ)の地区大会出場(ちくたいかいしゅつじょう)を果(は)たした亀が丘中学校(かめがおかちゅうがっこう)卓球部(たっきゅうぶ)。団体戦(だんたいせん)1、2回戦(かいせん)を勝ち抜(かちぬ)き、3回戦の相手(あいて)は、県大会(けんたいかい)の常連校(じょうれんこう)である東光中学校(とうこうちゅうがっこう)だ。東光中には、県大会(けんたいかい)ベスト8の前田(まえだ)がいて、3か月前まで亀中の卓球部顧問(こもん)だった沢田(さわだ)先生が率(ひき)いている。県大会に進(すす)めるのか、それとも引退(いんたい)となってしまうのか。3年生の純太(じゅんた)、大我(たいが)、そして主将(しゅしょう)の拓(たく)は緊張感(きんちょうかん)と闘志(とうし)とが膨(ふく)らんでいた。
 試合(しあい)が始(はじ)まる前に、前田は「おれと勝負(しょうぶ)しろ主将対決だ」と自信満々(じしんまんまん)で拓に挑(いど)んできた。