令和3年6月号



乾栄里子/文 西村敏雄/絵 福音館書店

 まちはずれにある、あおいやねのちいさなみせは、バルバルさんのとこやさんです。きょうは『こどもデー』。おきゃくさんは、こどもたちです。
 カランカラン、さっそくおとこのこと、ろばのこどもがやってきました。バルバルさんはシャンプーをしてから、かみをチョキチョキきりはじめると、ふたりをおそろいのかみがたにしてくれました。
 こんどは、5ひきのひつじのこどもがやってきました。 




那須正幹/作 はた こうしろう/絵 童心社

 サムくんは、青葉小学校(あおばしょうがっこう)の二年生(にねんせい)です。すいりがとくいなので、ともだちは、めいたんていサムくんとよびます。
 サムくんが学校からいえにかえると、なぞの手紙(てがみ)がとどきました。手紙には、「あたんにごうわをとたいこて…」という文(ぶん)と、紙(かみ)のしたのほうには絵(え)がかいてあります。あんごうマンからのちょうせん状(じょう)です。
 すいりにひつようなのは、空色(そらいろ)のハンカチ。サムくんは、ハンカチのにおいをかぎます。においをかぐとあたまがさえて、すいり力(りょく)がますのです。サムくんは、あんごうをといて、もくてきちへいきますが…。



        低学年から

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アンネリース・ウムラウフ=ラマチュ/作
アダルベルト・ピルヒ/絵 杉山香織/訳 徳間書店

 はるかとおくの町(まち)のむこうにねこの町がありました。すんでいるのは、ねこばかり。その町にすむ、くろねこのペーターは、生(う)まれて6しゅうかん!元気(げんき)いっぱいの、いたずらっ子です。そんなペーターがねこ小学校(しょうがっこう)へ行(い)くことになりました。
 学校は楽(たの)しくて大(だい)すきですが、字(じ)のれんしゅうで、からだじゅうをインクまみれにしたり、あさねぼうをしたり、おっちょこちょいでしっぱいばかり。そんなある日、町の大じけんでペーターがかつやくします。






ソフィー・アンダーソン/作 長友恵子/訳 小学館

 12歳(さい)の少女(しょうじょ)マリンカは、おばあちゃんのヤーガ・バーバといっしょに鳥(とり)の足(あし)がはえた不思議(ふしぎ)な家(いえ)にすんでいる。この家は年に二、三度、真夜中(まよなか)に走り出(はしりだ)し、引(ひ)っこしをする。そして、あの世(よ)とこの世の世界(せかい)を分(わ)ける秘密(ひみつ)の門(もん)があり、マリンカは将来(しょうらい)、門の番人(ばんにん)になることが運命(うんめい)づけられていた。
 バーバは完璧(かんぺき)な門の番人だが、マリンカは毎晩(まいばん)、死(し)んだ人たちが旅立(だびだ)つのを見送(みおく)って、さびしい思(おも)いがつのるばかり。本当(ほんとう)は、生きている友(とも)だちが欲(ほ)しいのだ。
 すると家の近(ちか)くに、生きている男の子と、ちっちゃな子ヒツジが立っていた。