令和3年度6月号


『あの子の秘密』

 村上 雅郁/著  フレーベル館

 編み込んだ前髪とビーズがトレードマークの明來は、両親の離婚により転校してきました。近所に住む小夜子と仲良くなろうとしますが、彼女はクラスの仲間にも心を開いておらず、明來がどんなに話しかけても打ち解けようとしません。一方、明來はしだいにクラスの人気者に。
 そんなある日、宿題を忘れた明來が小夜子にノートを借りようとしたことをきっかけに、二人は…。
 お互いに秘密を抱えた二人の物語です。



『プラネットアース』

 レイチェル・イグノトフスキー/著  創元社
 
 この世にひとつしかない地球。その未来を守る第一歩は地球についてもっと学ぶこと。とは言うものの、大きくて複雑な世界を理解するのは本当に難しいことです。
 この本では、生態系の仕組みをイラストで学ぶことができます。大きな循環でつながっている地球上のすべての生き物たち。どのようにかかわり合っているのかを知ることが自然保護につながります。



『コミュニケーション力を高めるプレゼン・発表術』

  上坂 博亨・大谷 孝行・里見 安那/著  岩波書店

 今や社会人だけでなく、学生にもプレゼンテーション能力が求められています。一種の自己表現であるコミュニケーション力とプレゼンテーション能力を身につけませんか。
プレゼンの組み立て方からストーリーの作り方、PowerPointを美しく見やすく作るためのコツなどが書かれています。自分の主張を明確にして、インパクトある言葉で相手に伝える、相手を動かすプレゼンを実践しましょう。




『あたらしい高校生』

 山本 つぼみ/著  IBCパブリッシング
  
 “日本生まれの日本育ちで、英語が話せない普通の高校生が海外のトップ大学に合格”なんて、そんな夢のような話が現実に起きました。
 著者は、大学三年生(執筆当時)。中学二年生でダンスに目覚めた彼女は、練習時間確保のために受験校のレベルを落とし、計画性もないままに高校へ進学しました。そこでの校長先生と英語の先生との出会いが、彼女の運命を変えることになったのです。
 今、英語が苦手な人でもきっと大丈夫。将来、海外の大学に進学したいと考えている人には、勇気づけられる一冊となるでしょう。
 



『子どもを守る仕事』

 佐藤 優・遠藤 久江・池上 和子/著  筑摩書房
 
 コロナ禍は私たちの生活に大きな影響を与えています。とりわけ子どもの貧困については深刻化しており、一人親家庭など社会的養護を必要とする子どもたちが厳しい状況に置かれているのです。そこで、見直されているのが「子どもを守る仕事」です。
 児童保育と福祉教育の専門家である遠藤氏と、臨床心理士として児童養護の支援に関わる池上氏が、子どもを守ることの重要性やその仕事の魅力について語っています。福祉を志す人へのメッセージが詰まっています。