令和3年4月号



高畠那生/作 小学館

 きょうはこれからうしにのぼります。たくさんのうしがいますが、はんぶんねているようなうしがのぼりやすいです。そっとちかづいて、つかんでぎゅ!まえあしのみじかいけをつかんでのぼります。なぜうしにのぼるのかは、そんなことはきいてはいけません。うしのせなかまでつかんでぎゅ!がんばってのぼります。せなかにたどりついたとき、ヘリコプターにのってきたひともいましたよ。
 さあ、うしのせなかをあるいてみましょう。





角野栄子/作 長崎訓子/絵 ポプラ社

 リンゴちゃんはマイちゃんのおばあちゃんがつくってくれたおにんぎょうです。リンゴちゃんはおにんぎょうですが、あるくこともおはなしもでき、なんでもいちばんがだいすきです。リンゴちゃんはマイちゃんとなかよしで、まいにちあそんで、ときどきなかよしでなくなります。
 ある日(ひ)、マイちゃんとリンゴちゃんはけんかをして、リンゴちゃんは「いえでする。」といえをとびだしました。おんおんなきながらあるくリンゴちゃんにタンポポのはながいいました。


        低学年から

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いけだけい/作 高畠純/絵 偕成社

 カメくんの家(いえ)は川岸(かわぎし)近(ちか)くの小(ちい)さな二階(にかい)だて、庭(にわ)ではトマトを育(そだ)てています。カメくんはいつものんびりです。家のとなりには、去年(きょねん)まで仲(なか)よしのイモリくんが住(す)んでいました。ところが去年、大雨(おおあめ)であふれた川にイモリくんの家は流(なが)され、家の流れついた遠(とお)くの〈ヒキガエルの池(いけ)〉へ引っ越(ひっこ)してしまいました。
 そこでカメくんはイモリくんの家にとまりにいくことにします。ところが持(も)っていく荷物(にもつ)が決(き)まらず、家のことが心配(しんぱい)のカメくんは、何日(なんにち)たってもバスに乗(の)らないのです。
 そんなある日、カメくんの玄関(げんかん)に立(た)っていたのはイモリくんでした。





マリア・ファラー/作 ダニエル・リエリー/絵 杉本詠美/訳 あかね書房

 ジョーはお父さんの仕事(しごと)で外国(がいこく)に引っ越(ひっこ)すことになった。友だちと別(わか)れて両親(りょうしん)と飛行機(ひこうき)に乗(の)った。外国に行くジョーのことを、友だちはうらやましがった。わくわくしているお父(とう)さんのとなりでジョーは、友だちとの写真(しゃしん)を見ながら涙(なみだ)をふいた。
 到着(とうちゃく)し入国(にゅうこく)しんさが終(お)わり荷物(にもつ)の受(う)け取(と)り所(じょ)へ行くと、どんどんスーツケースが運(はこ)ばれ両親の荷物もまわってきた。「かばんが出てこなきゃいいのに」とジョーが思ったとき、変(へん)な音(おと)がして大きくて白(しろ)いものがあらわれた。ミスターP(ピー)とラベルをつけたほんもののシロクマだった。