令和2年度11月号


『最強の鑑定士って誰のこと? 1
       ~満腹ごはんで異世界生活~

 港瀬 つかさ/著  KADOKAWA
 
 乙男(オトメン)で綺麗なものと可愛いものが大好きな高校生の釘宮悠利。ある日の帰宅途中、突然、見知らぬ場所に!そこは、見慣れた景色が全くない石造りの地下室。不可思議な状況に巻き込まれてしまった彼は、眼の前に示される情報を頼りに歩き出すのですが…。異世界に放り込まれた彼はどうなるのでしょうか?





『未来の自分に出会える古書店』

 斎藤 孝/著  文藝春秋

 兄のゴッホ君は高校二年生。弟のメッシ君は中学二年生。二人はそのあだ名にも表われているように対照的で、将来の夢は、兄は画家か漫画家、そして弟はサッカー選手。マイペースの兄に対し、弟は静かにコツコツと努力を重ねるタイプ。
 ある日、メッシ君の通う中学校の近くに「人生堂」という古本屋がオープンしました。店主・サイトウさんが彼らとのやり取りを通して、お勧めする本とはいったいどんな本なのでしょう。





『ミュージアムを知ろう
   中高生からの美術館・博物館入門』

 横山 佐紀/著  ぺりかん社

 美術館や博物館を訪れたことがありますか?
 「ミュージアム」という単語は、美術館と博物館のどちらも指すことができる言葉です。この本では、ミュージアムの収集や展示について、そして社会とのかかわりなどについて紹介されています。
 本を読む前と後ではミュージアムの楽しみ方が変わってきそうです。ぜひ、読んだ後に足を運んでみることをオススメします。




『はじめての昭和史』

 井上 寿一/著  筑摩書房

 憲法改正、協調外交、安全保障政策など、現在も議論が続けられているさまざまな日本の問題。著者は「今日と類似した問題を昭和時代に見出すことができる」と言います。コロナ渦の中、マスクやトイレットペーパーを求めての大行列は物不足の戦時中さながら、また、市民生活の自粛要請は昭和の末年の頃に似ているそうです。八つの異なる観点から昭和時代を振り返り、問題解決の手がかりを探ります。



『K2 池袋署刑事課 神崎・黒木』

 横関 大/著  講談社

 この本は、ドラマ「K2」の原作です。原作とドラマでは若干設定に違いがあるものの、理論派の神崎と直感派の黒木が池袋の治安を守るために奔走します。
 飼われていた猿が逃げ出したことに端を発する事件や路上での暴行事件、ビルの立てこもり事件など、彼らの所轄内では今日もいろいろな事件が起こっています。
 性格も捜査方針も全く異なる凸凹バディの二人ですが、そんな彼らを応援したくなる一冊です。