令和2年度8月号


『読書嫌いのための図書室案内』

 青谷 真未/著  早川書房 

 高校2年生の荒坂浩二。彼は読書を面白いと思ったことがありません。図書委員なんて図書室のカウンターに座っていれば誰でもなれると、消去法で選んだ図書委員。それなのに、先生から図書新聞の編集長に任命されてしまったのです。以前は毎月発行されていたものの、図書室の利用が減るとともに新聞は自然消滅したようで、同じクラスのもう一人の図書委員、活字中毒の藤生蛍と一緒に、図書新聞の再刊に向けて動き出すのですが…。



『10代のための資格・検定』

 大泉書店編集部/編  大泉書店

 英検(実用英語技能検定)や漢検(日本漢字能力検定)は多くの人が見聞きしたことがあると思いますが、それ以外にも10代のみなさんが持っている知識で合格をめざすことができる資格や検定がたくさんあるのを知っていますか?日本語検定や速記技能検定などの語学や技術を身につける資格や、秘書検定などの知識が深まる資格、銭湯検定や掃除能力検定などのおもしろ資格など、自分にぴったりの資格・検定をみつけてチャレンジしてみませんか。



『あなたの不安を解消する方法がここにかいてあります。』

 吉田 尚記/著  河出書房新社

 今、不安に思っていること、気がかりなことはありませんか?もちろん、不安なんて全くないという人もいるでしょうが、少しでも不安を抱えている人にはおすすめの一冊です。ラジオパーソナリティの著者が、ラジオ風に悩み相談に答え、どうすれば不安を解消できるかを教えてくれています。自己実現のためにも一読してみませんか。



『失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!』

 大野 正人/著  文響社

 世界初の飛行機パイロット、ライト兄弟。ファッションの歴史を変えたデザイナー、ココ・シャネル。アップル社を創業したスティーブ・ジョブズ。彼らの名前を知らない人はいないほど、偉大な成功を収めた人物ですが、その成功の裏にはいくつもの失敗があったのです。ただ失敗しただけでなく、どうして失敗したかを考え、そうすることで失敗から成功につながる道を見つけた彼ら。一度きりの人生、失敗を恐れずに挑戦することの大切さを教えてくれます。


『感じる科学』

 さくら 剛/著  幻冬舎

 この本のテーマはタイトルからも分かるように「科学」です。相対性理論や量子論、進化論などについて説明されています。ただ、一般の科学書と違うのが、バカバカしいたとえ話が多く登場すること。私たちが住んでいるこの世界がどれほどの謎と不思議に囲まれているのかがさまざまに表現され、科学を苦手とする人にもイメージしやすく、理解されやすいようにと工夫されています。今まで難しいと感じていたことが、案外すんなり頭に入ってくるかもしれませんよ。