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おすすめの本
 

No.677 令和2年5月

『最後の講義完全版』『がんで不安なあなたに読んでほしい。』
 西原 理恵子/著 主婦の友社
      
 「もし、今日が最後だとしたら、何を語るか」をテーマに、各分野で活躍する著名人が学生たちに講義をおこないました。この本は、漫画家として活躍する著者が、「女性の人生」をテーマに東京女子大で行った講演を完全書籍化したものです。
 父の暴力や元夫によるDV被害を経験したからこそ、実娘や講義を聴いている女の子たちが大変な目にあわないように、たとえ災難が降りかかっても、そこから最小限の被害で逃げ切るための対処法や世の中で生きる術を語りました。
 数々の大変な経験を積んでも「人生は女の方が楽しい」という著者の生き方にふれてみませんか?
                 (A.U)
清水 研/著 ビジネス社

 がん専門の精神科医ってご存知ですか?著者はこれまで4,000人以上のがん患者や家族の相談を受け、がんの診断、宣告、治療中、治療後のそれぞれの悩みや、不安などの内容に向き合ってこられました。
 主治医の先生は信頼できるのか、家族との関係、社会との関係を、どう構築するかなど悩みや不安は、人によって違っていきます。
 二人に一人は、がんになるとも言われるこの時代、誰にでも起こりうる病気なのだと実感します。また、病気と向き合う為には心のケアがどんなに大切なことなのかあらためて認識することができました。
                 (Y.K)
『小学生のための歯のはなし』『告解』
渡邊 真亀子/著 WAVE出版 

 歯には食べ物を噛む以外に発音を助ける、顔のかたちを整えて発育を助けるという役割があります。
 小学生の時期の歯は、乳歯と永久歯が混在し、歯磨きがしにくい状態ですよね。本書では、学年ごとに歯の状態や歯の磨き方など、小学生の子どもをもつ保護者さんに知っていただきたいことが書かれています。
 30年以上小学校の保健室の先生として勤務していた経験から、著者は歯のケアをすることで親子のふれあいが育まれると伝えています。歯の大切さや正しい知識・磨き方を通して、親子の繋がりを深めてみてはいかがでしょうか。
                  (A.S)
薬丸 岳/著 講談社

 主人公が飲酒運転で信号無視からひき逃げ殺人を起こしてしまうところからストーリーは始まります。人をひいたと気づきながら、とっさにアクセルを踏み込み、「人じゃない、犬か猫だ…」と自分に言い聞かせ逃げてしまいますが、翌日に逮捕されます。裁判でも自覚していた真実を語れないまま懲役4年10か月の実刑を受けます。
 一方、被害者の家族は、ある思いを持って加害者に会う日を待っていました。
 車社会の今を生きる私たちにとって、他人事とは思えない心理描写が続き、手に汗握ります。
                 (N.K)
『育ちすぎたタケノコでメンマを作ってみた。』『家庭科3だった私がワードローブ100%手作り服になりました。』
玉置 標本/著 家の光協会

 「中国料理でよく食べるザーサイの正体は?」
「海苔巻きにはいっているカンピョウって一体何だろう?」。食べ物に関する様々な疑問は誰もが気になるものですが、今はインターネットで調べればすぐに答えにたどり着くことができます。しかし、著者はまず食べ物の素となる種や苗を植えることから始め、育て、収穫し、加工してから食べるといった実践主義で答えを導き出します。その情景が豊富な写真と、著者の楽しげな文面で紹介されています。
 実際に体験することで、思いもよらない問題に直面したり、試行錯誤しながらも自分が納得できる答えを得られたりすることに喜びや楽しみを感じることができると著者は語っています。
                 (Y.O)
津田蘭子/著 ワニブックス

 洋裁経験は、学校で習った家庭科の授業のみという著者。そして、その成績は大体「3」といったものでした。
 そんな著者が、手作り服にハマったのは「40代の壁」にあたったことがきっかけだと言います。今まで来ていた服が似合わなくなり、何を着ていいのか分からなくなったところを助けてくれたのが、シンプルな手作り服でした。
 洋裁をしたことがない超初心者でも、数時間で作れるレシピが集められています。洋裁の経験がほとんどないために、挫折と失敗を繰り返してきた著者だからこそできたやさしいレシピです。もしかしたら、お気に入りの一着ができるかもしれませんよ。
                 (A.K)