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おすすめの本
 

No.675 令和2年4月

『昔農家に教わる野菜づくりの知恵とワザ』『病気にかかるお金がわかる本』
木嶋 利男/著  家の光協会

 
今の時代は、農薬や化学肥料を使い、ビニールトンネルやマルチシートなどの資材を利用して野菜を栽培するのが当たり前です。でも、そういった便利なものが広がったのは1960年代のことです。それ以前は、いったいどうしていたのでしょうか?
 身近で手に入る自然のものを使いながら、野菜の性質や気候の変化を見極め、野菜が本来持っている能力を引き出していく究極の知恵と技術!
 昔の農家のひと手間や工夫を学んで、あなたの農作業に取り入れてみてはいかがですか。

                 (N.K)
畠中 雅子・黒田 尚子/著  主婦の友社

 年を重ねれば病気にかかりやすくなるものですが、若い内も病気と無縁ではありません。漠然と不安を抱くだけでなく、病気にかかるお金や医療保険制度について知っておけば、いざというときの心構えと準備ができます。
 この本では、まず医療費が高額になった場合の補助制度や節約のしかた、病気になったときの治療にかかる金額のシュミレーション、自分にあった病気への備え方などが具体的に紹介されています。
 子育てを通じた現実的なアドバイスが人気の畠中氏と、自ら闘病生活を経験し経済的な備えの重要性を訴える黒田氏が徹底解説します。

 (A.N)
『スゴ母列伝~いい母は天国に行ける
 ワルい母はどこへでも行ける』
『学校では絶対に教えてもらえない
 超ディープな算数の教科書』
堀越 英美/著  大和書房

 自粛生活が長引く今、子ども達が家で過ごす時間が増加し、ニュースは、虐待通報件数が軒並み増加と伝えています。みなさん、「いい母親」の呪縛から怒りっぽくなっていませんか?
 この本では、自身が偉人である母親や、偉人を育てた母親にスポットをあて、その生涯と親子の関係を紹介しています。そこには「良妻賢母」という押し付けた姿はなく、純粋に子どもと自分の幸せのために動く姿があります。
 歴史に名を残す母たちの独特の子育て法や、子どもとの接し方とはどのようなものなのでしょうか?

(A.U)

難波 博之/著   SBクリエイティブ

 「なぜ+や-より×や÷を先に計算するの?」「円の面積はなぜ半径×半径×円周率なの?」だれもが頭に浮かぶ素朴な疑問ですね。でも、そのたびに「決まっているからこう計算しなさい」、「公式があるからそれを覚えてあてはめなさい」などと言われていた人も多いのではないでしょうか。そのたびに、「なぜ?」と疑問に思っていたことが引っかかって、算数が苦手になってしまった…という方がおられたかもしれません。
 この本では学校で教えてもらえなかった算数や数学の疑問について、マスオ先生と数学が苦手な社会人マリさんの2人の会話形式でわかりやすく解説されています。
 最終章では、数学ができる人の視点や発想などについても踏み込んで説明されています。目からウロコの一冊ですよ。 

 (A.S)
『万葉学者、墓をしまい母を送る』『卒寿の自画像ーわが人生の賛歌』
上野 誠/著  講談社

 著者は、兄の死によって地方に住む高齢の母親を呼び寄せ介護をすることになります。病院や施設などを転々とし、介護生活は7年間に及びました。
 少年時代に体験した祖父の死、母の介護と看取りを通して、昔と今の葬儀の儀礼・墓じまいまでどう変化してきたのか、生命の誕生・神話・万葉集を交えて、ひとりの古典学者の視点で描かれています。
 単身世帯が増え、人口が減って急速にしぼみつつある地域社会の変化。誰もがやってくる老いについても、考えさせられます。

(Y.K)
中西 進/著 鵜飼 哲夫/聞き手   東京書籍

 
「令和」という新元号が公表された際に、考案者と報道され「時の人」となった中西進氏。万葉集の研究の第一人者であり、現代を代表する国文学者です。
 俳句が趣味だった父の影響で幼いころから俳句や短歌に親しんだこと、学生時代は文学のみならず絵画にも興味があり芸術青年だったこと、万葉集と出会い研究を始めたことなど、90歳にして自身の半生を振り返り本書で語っています。
 ことばや日本の文化を大切にされている人柄が伝わってきます。

(Y.O)