予約について

おすすめの本
 

No.673 令和2年3月

『世界魔法道具の大図鑑『岩崎元郎の地球を遠足
バッカラリオ/  オリヴィエーリ/文
西村書店
 マクラルーナ氏が集めた、古今東西の物語に出てくる美しく楽しい魔法道具。たとえば、ホグワーツ魔法魔術学校の組分け帽子、雷神トールのミョルニル、ミス・ポピンズの傘に次元を超える銀の鍵。これらを含めた多くの品々を、氏の館ごとオールカラーイラストで一挙公開!
 素晴らしき品々を、誘惑されたり襲われたりしない紙の上で、楽しく鑑賞してみませんか?魔法道具が出てくる物語のリストもついているので、気になった道具の物語へ足を運んでみるのもおすすめですよ!
               (Y.S)
岩崎 元郎/著   山と渓谷社

 登山家の岩崎さんは、ある日小さな旅行会社から「海外のトレッキングツアーを一緒にやりませんか」と声をかけられました。それが「地球を遠足」シリーズの始まりです。以来15年ほどかけて100回のトレッキングを走破し、その中から30の旅について語っている本です。
 アジア、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカとまんべんなく掲載されていて、それぞれの詳しい日程も載っているので観光旅行とは違った旅を味わうことができます。著者は「気軽に海外に出かけましょうよ。」というお誘いのつもりでこの本を書いたそうです。
(N.K) 
『異端のすすめ『十字架のカルテ
橋下 徹/著   SBクリエイティブ株式会社

 刻々と変化を続ける社会情勢の中、個人としてその変化をどう受け入れて生きていくかが今、問われています。
   著者は人気弁護士から政治家へと転身を遂げ、いろいろな問題に切り込んできました。変化の激しい世界で、どうやって自分の強みを見つけ、やりたい事をやりとげてきたのでしょうか?
    自分を失わずに、組織の一員として上手く生きるコツを経験で得てきた著者が、私達に伝えてくれる言葉とは?

 
(A.U)
知念 実希人/著   小学館

 精神科の専門病院で働き始めたばかりの凛。彼女は、精神鑑定の第一人者で、これまで多くの事件に携わってきた影山の助手となり、犯罪者の心の闇に迫ります。
 無差別通り魔事件を起こした男は、本当に統合失調症だったのか…。そして、生後5ヶ月の娘を抱いてマンションから飛び降りた母親は産後うつだったのか。
 徹底した情報収集と鋭い洞察力で正確な鑑定を導いていきます。


 
(R.K)
『笑って生ききる『言の葉は、残りて
瀬戸内 寂聴/著   中央公論新社

 作家として、僧侶として様々な名言を残している寂聴さん。そんな寂聴さんに「悔いなく生きるコツ」を尋ねたら、どんな言葉が返ってくるでしょう?この本では、66歳下の秘書・瀬尾まなほさんとの対談をはじめ、雑誌『婦人公論』に掲載されたエッセイ、インタビューから厳選し、その疑問に答えています。
 日頃の講演では「笑うことが大事」と説き、欲望を認め、挑戦しない後悔より失敗する後悔がずっと良いと述べています。
 対談でも対談相手への寂聴さんのまなざしは、悩める人間全体に優しく注がれているかのようです。また、人生を歩む上での杖ともなりうる言葉の数々は、きっと読む人の心を癒してくれるでしょう。

 (A.K)
佐藤 雫/著   集英社
                
 摂生家の姫が天皇や東宮等に嫁いでいた鎌倉時代、同じ姫である信子の嫁ぎ先は武家に決定します。しかも相手は普通の武士ではなく、鎌倉幕府征夷大将軍源実朝というのです。
 輿入れの日、不安になる信子でしたが、実朝の本当の気持ちを知りお互い絆を深めていきます。
 やがて信子の導きで和歌にふれ、言葉の美しさを知った実朝は、現在の武力ではなく言葉による政治ができないか考えるようになります。しかし日本は武士の時代、不穏な空気が渦巻く中二人を待つ運命とは?

(Y.E)