令和2年11月号



斉藤洋/文 高畠純/絵 講談社

 しんじられないようなおかしなことばかりいっているから、ほらふきカールおじさんってよばれるおじさんがいます。
 おじさんがロシアにたびしたときのことです。ゆきがずんずんふりつづき、まちはどこにもありません。おじさんは、くいにうまをつないでねてしまいます。つぎのひ、ゆきはぜんぶとけていました。そのとき、ヒヒヒーン!うまのこえがきこえてきたのです。
 おじさんのお話、ほんとかな。





おくはらゆめ/作 小峰書店

 じぶんのしっぽをたいせつにしているきつねがいました。ていれは一日3回です。
まつばでつくったくしで、けをとかし、きいろのはねでなでてから、いろとりどりのお花(はな)でしっぽをかざります。そしてしっぽをみてうっとりするのでした。
 ある雨の日(あめのひ)、きつねはしっぽをていれしようと、くしをさがしますがみつかりません。きのう、みずうみにおとしたのではとかんがえ、ひどい雨の中(なか)にくしをさがしにいきました。つくころには、体(からだ)じゅうぬれていました。
 きつねがくしをさがしていると、とつぜんかみなりがおちてきました。

        低学年から

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ジュディス・カー/作・絵 こだまともこ/訳 徳間書店

 ウサギの名前(なまえ)は、雪(ゆき)みたいに真っ白(まっしろ)でふわふわだからユッキー。
ベネット先生が学校で飼(か)っているウサギだが、ぼくは苦手(にがて)だった。
 もうすぐクリスマス。ぼくは、新(あたら)しい自転車(じてんしゃ)をもらいたいと楽(たの)しみにしていた。そんなある日、ベネット先生がぼくの家(いえ)にやってきた。お母さんの看病(かんびょう)に行かなきゃいけない先生は、ユッキーをうちにあずけにきたのだ。みんないそがしいので、ぼくがユッキーの世話(せわ)をすることに。
 するとウサギがやってきた日からいろんなことがおこります。





廣嶋 玲子/著 まはら 三桃/著 濱野 京子/著 工藤 純子/著 菅野 雪虫/著 講談社


 健太(けんた)が住む村(すむむら)に移動図書館(いどうとしょかん)が来てくれる。妹(いもうと)に本の返却(へんきゃく)を頼(たの)まれた健太は、車を待(ま)っていた。
 じりじりじり!
鳴り響(なりひび)く音(おと)とともに移動図書館ミネルヴァ号がやってきた。白いひげのおしゃれな館長(かんちょう)さんと黒(くろ)い制服姿(せいふくすがた)の女性(じょせい)の運転手(うんてんしゅ)。車のドアを開(あ)けたら本がぎっしり、そこに図書館が現(あらわ)れる。帰(かえ)りかけた健太は、忘れ物(わすれもの)を取(と)りに戻(もど)った。健太は本に惹(ひ)きつけられ車の中に入りこみ、一冊(いっさつ)の本にどきっとした。
 がたん。その時、移動図書館が走(はし)りだしたのだ。