斉藤洋/文 高畠純/絵 講談社
しんじられないようなおかしなことばかりいっているから、ほらふきカールおじさんってよばれるおじさんがいます。
おじさんがロシアにたびしたときのことです。ゆきがずんずんふりつづき、まちはどこにもありません。おじさんは、くいにうまをつないでねてしまいます。つぎのひ、ゆきはぜんぶとけていました。そのとき、ヒヒヒーン!うまのこえがきこえてきたのです。
おじさんのお話、ほんとかな。
おくはらゆめ/作 小峰書店
じぶんのしっぽをたいせつにしているきつねがいました。ていれは一日3回です。まつばでつくったくしで、けをとかし、きいろのはねでなでてから、いろとりどりのお花(はな)でしっぽをかざります。そしてしっぽをみてうっとりするのでした。
ある雨の日(あめのひ)、きつねはしっぽをていれしようと、くしをさがしますがみつかりません。きのう、みずうみにおとしたのではとかんがえ、ひどい雨の中(なか)にくしをさがしにいきました。つくころには、体(からだ)じゅうぬれていました。
きつねがくしをさがしていると、とつぜんかみなりがおちてきました。
ジュディス・カー/作・絵 こだまともこ/訳 徳間書店
ウサギの名前(なまえ)は、雪(ゆき)みたいに真っ白(まっしろ)でふわふわだからユッキー。ベネット先生が学校で飼(か)っているウサギだが、ぼくは苦手(にがて)だった。
もうすぐクリスマス。ぼくは、新(あたら)しい自転車(じてんしゃ)をもらいたいと楽(たの)しみにしていた。そんなある日、ベネット先生がぼくの家(いえ)にやってきた。お母さんの看病(かんびょう)に行かなきゃいけない先生は、ユッキーをうちにあずけにきたのだ。みんないそがしいので、ぼくがユッキーの世話(せわ)をすることに。
するとウサギがやってきた日からいろんなことがおこります。
廣嶋 玲子/著 まはら 三桃/著 濱野 京子/著 工藤 純子/著 菅野 雪虫/著 講談社
健太(けんた)が住む村(すむむら)に移動図書館(いどうとしょかん)が来てくれる。妹(いもうと)に本の返却(へんきゃく)を頼(たの)まれた健太は、車を待(ま)っていた。
じりじりじり!鳴り響(なりひび)く音(おと)とともに移動図書館ミネルヴァ号がやってきた。白いひげのおしゃれな館長(かんちょう)さんと黒(くろ)い制服姿(せいふくすがた)の女性(じょせい)の運転手(うんてんしゅ)。車のドアを開(あ)けたら本がぎっしり、そこに図書館が現(あらわ)れる。帰(かえ)りかけた健太は、忘れ物(わすれもの)を取(と)りに戻(もど)った。健太は本に惹(ひ)きつけられ車の中に入りこみ、一冊(いっさつ)の本にどきっとした。
がたん。その時、移動図書館が走(はし)りだしたのだ。