令和元年度3月号


「アドリブ」

 佐藤 まどか/著  あすなろ書房

 イタリア・トスカーナ州の田舎町で母とふたりで暮らすユージは、10歳の誕生日を迎える夏にフルートと出会います。みるみる才能を開花させた彼は、天性の才能を認められ15歳で難関の国立音楽院に入学。しかし、音楽院には自分より実力のある学生がたくさんいて、自身の夢を見失ってしまいます。そんな時、巡ってきたチャンス。彼は人生を変えることができるのでしょうか。




「ネバ―ムーア モリガン・クロウの挑戦

 ジェシカ・タウンゼント/著 田辺 千幸/訳  早川書房

 運勢が最悪の日「闇宵時」に生まれた少女・モリガン。町の不幸を〈呪われた子〉である自分のせいにされ、辛い日々を送っていました。そんなある日、ジュピターという謎の青年に導かれ、たどり着いたのが、素敵な魔法都市「ネバームーア」。しかし、ここに留まるためには4つの課題をクリアしなければなりません。果たして、彼女は試練を乗り越え、居場所を見つけることができるのでしょうか。




「18歳までに知っておきたい法のはなし 」

神坪 浩喜/著  星雲社

 法によって私たちの安全な生活は守られています。しかし、一歩間違うと知らぬ間に法を犯してしまった…なんてことも。例えば、スマートフォンの使い方。無料動画サイトなどを使って、軽い気持ちで音楽を聴いていませんか?実はそれもれっきとした犯罪なのです。
 10代のうちに「法」をしっかり学んでトラブルを防ぎ、安心安全な生活を送りましょう。




「 泣いたあとは、新しい靴をはこう。
                       10代のどうでもよくない悩みに作家が言葉で向き合ってみた

日本ペンクラブ/編  ポプラ社

 友人のこと、家族のこと、将来のこと…いろんな悩みをひとりで抱え込んでいませんか?そんな時はこの本を手に取ってみてください。学生の様々な悩みに森絵都、俵万智ら44名の作家が本気で答えます。心をゆっくり解きほぐしてくれたり、時には愛ある「喝!」を入れてくれたり…。
 悩んでいる時間は、次に踏み出すための準備期間です。焦らずゆっくり前に進みましょう。



「ものがたり日本音楽史」

徳丸 吉彦/著  岩波書店

 皆さんはJ-POPをよく聞きますか?当たり前のように聞いているJ-POPですが、ルーツを辿ると、実は面白い発見がたくさんあるんです!
 日本で音楽が生まれたのは、なんと縄文時代!当時は娯楽のための音楽というより、石笛や木などで音を出す、生活のための音だったそうです。次第に音階が生まれ、歌舞伎や狂言などに発展し、同時に音楽も定着していきました。
 時代に密着した存在である音楽を知ると、日本の歴史の流れも自然と見えてきますよ。